認知症や脳梗塞、動脈硬化などさまざまな病気の引き金になる歯周病や、筋力の低下などのリスクを高めるオーラルフレイル。口の健康を保つことは、老化の予防につながります。そこで今回は、幸町歯科 口腔外科医院 院長の宮本日出(みやもと・ひずる)先生に「口の健康を保つための新習慣」について伺いました。
脳梗塞
骨粗鬆症
認知症
糖尿病
口の老化は不調のはじまり
歯周病対策と口腔ケアが要!
読者のみなさんのアンケートによると、「定期的に歯科に通っている人」は約6割と、口の健康への関心の高さがうかがえます。
どのくらいの頻度で歯科に通院していますか?
定期的な通院は「3~4カ月ごと」「半年に1回」という人が多いようです。
口や歯について、悩んでいることは?
「その他」は「歯間にものが挟まる」「歯ぐき下がり」などが目立ちました。
ですが、治療ペースはまちまちのよう。
「口の健康維持に必要なことは、まず第一に歯周病対策。歯周病は、一度発症すると自力で治すことはできません。全身の病気につながることも分かってきており、適切な治療と、予防のためのケアを同時に行う必要があります。調子が悪くなってからではなく、シーズンごとに歯科でメンテナンスを行うようにしてください」と、宮本日出先生。
私たち世代に必要な口のケアには、オーラルフレイル(口腔機能の低下)対策もあります。
「最近、食べこぼしが多くなったなと思ったら、口腔機能が低下しています。早めに対策することで、口の老化は防げます」(宮本先生)
口の衰えを防ぐことは、全身の健康につながります。
まずは次で口の状態を確認しましょう。
口の健康保てていますか?
大人世代が注意したいのはこの2つ!
1つめ:歯周病をチェック
チェックの数が
0の場合
いまのところ心配なしですが、年に1度は歯科検診を受けましょう。
1~2の場合
歯周病の可能性あり。歯科で「歯周病でないか」確認してもらいましょう。
3以上
歯周病が進行しているかも。早めに歯科で相談をして対策しましょう。
※出典:8020推進財団「歯周病セルフチェック」より