歯ブラシは朝晩で使い分け、持ち方と当て方にも工夫を! 「歯ブラシ」の新習慣と「ぶくぶくうがい」

認知症や脳梗塞、動脈硬化などさまざまな病気の引き金になる歯周病や、筋力の低下などのリスクを高めるオーラルフレイル。口の健康を保つことは、老化の予防につながります。そこで今回は、幸町歯科 口腔外科医院 院長の宮本日出(みやもと・ひずる)先生に「口の健康を保つための新習慣」について伺いました。

【前回】「口の健康」新習慣! 口腔ケアは昼は「うがいのみ」夜は「しっかり」朝は「ササッと歯磨き」

【最初から読む】口の老化は「認知症」や「脳梗塞」のはじまり! 「歯周病」と「オーラルフレイル」セルフチェック

[歯ブラシの新習慣]

朝晩で使い分ける

「歯ブラシは朝晩1本ずつ用意するのがおすすめ」と、宮本先生。

朝は虫歯対策のラウンドタイプ、寝る前は歯周病対策のテーパータイプの歯ブラシを用意しましょう。

硬さは"柔らかめ"を選ぶのが正解です。

朝晩歯ブラシを使い分ける場合は、月1回を目安に新しい歯ブラシと交換しましょう。

(虫歯予防)ラウンドタイプ

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毛先が丸く加工されているもの

(歯周病予防)テーパータイプ

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先端に向かい細くなっているもの

持ち方は「えんぴつ持ち」

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歯ブラシを持つとき、グーの手で握る人は歯周病が進行しやすいと、宮本先生。

「力を入れてざっくりとしか磨けていないので、歯と歯ぐきの間の歯周病菌は掃除できません」。

歯ブラシはえんぴつを持つように、親指と人さし指、中指の指先で持つことで、力が入り過ぎず、細かく磨けます。

当て方を変える

歯を磨くときに大切なのは、歯と歯ぐきの境目をしっかり磨くこと。

「歯に対して、45度の角度をつけて歯ブラシを当てるようにしてください。また、毛先が少し曲がる程度の軽い力で磨くようにします」(宮本先生)。

ていねいなブラッシングの目安は、1本の歯につき20秒程度。

全ての歯を磨くには10分程度はかかりますので、テレビを見ながらなどの"ながら磨きでかまいません。

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毛先は歯に対して45度の角度で当て、歯と歯の間に毛先が入ることを意識しましょう。

2108_P052_05.jpg歯を磨くときは、歯ブラシの毛先が広がらない程度の軽い力(150~200g)で行います。

「ぶくぶくうがい」で筋力アップ

口の中には700種類の細菌が1000億個以上いるといわれ、その30%は粘膜の表面についています。

「寝起きや食後は、ぶくぶくうがいで口の中をきれいにして雑菌を取り除くようにします。歯の隙間など、隅々まで清潔にすることで、歯周病や虫歯の予防になります」(宮本先生)。

ポイントは、口をしっかり閉じて、歯の間に水を通すイメージで行うこと。

毎日の習慣にすることで、口周りの筋力アップにも役立ちます。

唇をギュッと閉じて強いうがいをする

2108_P053_01.jpg口をしっかり閉じて、歯の間に水を通すイメージで強く行き渡らせましょう。5秒間程度でOK。

【効果をアップしたい人は】

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左ほほ
左のほほを膨らませて、5~10秒ほどぶくぶくします。

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右ほほ
左ほほと同様に、5~10秒ほどぶくぶくします。

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上唇
上唇と歯ぐきの間で5~10秒ぶくぶくします。

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下唇
下唇の下を膨らませて、5~10秒ぶくぶくします。

【次回】口の健康を保ち、老化の予防! 夜のリラックスタイムには「唾液腺マッサージ」で唾液量をアップ

【まとめ読み】特集「『口の健康』新習慣」記事リスト

取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/かざまりさ

 

<教えてくれた人>
幸町歯科 口腔外科医院 院長
宮本日出(みやもと・ひずる)先生
歯科医師、歯学博士。愛知学院大学歯学部卒業。日本顎関節学会・代議員・指導医・専門医、厚生労働省認定歯科医師臨床研修医指導医・指導教官。国内外に160篇以上の論文を発表し多くのメディアで活躍中。

この記事は『毎日が発見』2021年8月号に掲載の情報です。

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