不眠やうつの原因にも...!? 長年続くつらい肩こり。肩甲骨に「むくみ」がありませんか?

長年悩まされている「肩こり」はありませんか? それは「肩甲骨のむくみ」が隠れているかもしれません。東京医科大学 整形外科准教授の遠藤健司(えんどう・けんじ)先生に「肩甲骨のむくみをチェックする方法」や「肩周りのむくみをゆるめる体操」について教えてもらいました。

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あれもこれも肩こりのせいかも?

●頭痛
肩周りの筋肉の過度な緊張が頭痛を引き起こすことも。

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●めまい
ふわふわとするめまいの原因の一つは肩こりです。

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●眠れない
肩こりによって交感神経が活発に働き過ぎると不眠に。2103_P010_04.jpg

●うつ>
首周りの筋肉の異常が原因でうつを引き起こすことも。2103_P010_05.jpg

長年続くつらい肩こりはファシアのむくみのせい?

「肩がだるい、重い」「もんでも、たたいてもラクにならない」。

そんな肩こりにお困りの方は少なくないでしょう。

「実は、頭痛やめまい、不眠、抑うつ、冷え性などの不調も、肩こりが原因のケースは珍しくありません。つらい肩こりを解消するには、原因を知り、正しくアプローチすることが大切です」と、遠藤健司先生。

実は近年の研究で、肩こりの新たな原因が明らかになってきたと遠藤先生。

「最近、ファシアという組織が注目されています。これは、臓器や筋肉などを覆う、全身に張りめぐらされた〝ゆるゆる〟な組織。このファシアが、体を滑らかに動かすために重要な役割を果たしているのです。しかし、このファシアがむくむと、こりや痛みを引き起こします。肩こり解消には、肩甲骨につながるファシアのむくみをとって、本来のゆるさを取り戻す必要があります」。

まずは下の方法で肩甲骨のファシアをチェックしてみましょう。

【ファシアってなに?】

内臓や骨、血管、筋肉などをくまなく覆う組織のこと。体をスムーズに動かせるのはファシアのおかげです。

腕はどこまで上がる?
肩甲骨のむくみをチェック

①壁に背中をつけて立ち、腕を肩の位置に上げる

2103_P011_01.jpg2103_P011_03.jpg

腕は壁につけたまま上げていく

②痛みを感じないところまで腕を上げていく2103_P011_02.jpg

この角度が...
〈60度以上〉

肩甲骨のファシアはしっかり動いています。

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〈45~60度〉

肩甲骨のファシアの動きがやや悪くなっています。

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〈45度未満〉

肩甲骨のファシアがパンパンにむくんでいます。

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【次ページ:肩周りのむくみをゆるめる体操】

 

<教えてくれた人>
東京医科大学 整形外科准教授
遠藤健司(えんどう・けんじ)先生
東京医科大学卒業。1992年米国ロックフェラー大学に留学。帰国後、東京医科大学整形外科医長などを経て2018年より現職。著書に『たった30秒 ファシアゆるゆる体操がコリに効く!』(扶桑社)。

この記事は『毎日が発見』2021年3月号に掲載の情報です。

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