<この体験記を書いた人>
ペンネーム:324
性別:女
年齢:37
プロフィール:旅行好きの主婦、2人の子持ち。
どんな時でも一言多く、いちいち嫌味な義母(66歳)ですが、子供たちの節目節目のお祝いなどは欠かさず送ってくれます。
こちらもお返しをと思い、クリスマスにエプロンをプレゼントしました。
義実家は寒い地方にあり、冬は底冷えします。
台所に立つ時など少しでも温かく過ごしてもらえるように、選んだエプロンはふわふわの裏起毛素材で、義母の好きな動物がプリントされている可愛らしいデザインのものです。
ちなみに、色はちょっとくすんだピンクです。
服や化粧品などは好き嫌いがはっきりするので、なかなかハードルが高いですが、エプロンをつけて遠出することはないだろうし、気軽に使ってもらえれば、と考えたのです。
いざ包みを渡すと義母は嬉しそうに開けていましたが、中身を取り出し、広げてみて一言、「え~派手~‼」と何だか気に入らない様子。
「わたしこんなお婆さんなのに、この色はちょっと...」
などとぶつぶつ言っています。
まあこの人が一言多いのはいつものことなのでこちらも慣れっこですが、とりあえず嘘でも喜んだふりくらいしても罰は当たらないのでは?
何とか笑顔を取り繕いながらも、内心イラッとしました。
「別にこれ着て出かけなくていいでしょ? 家で用事する時に使う用のものなんだから、派手も地味もないよ。家で着ればいい話じゃないか」
見かねた夫が横からフォローしてくれましたが、義母は首をかしげて納得いかない様子でした。
私にも息子がいますが、将来息子のお嫁さんが自分の為を思って、何かプレゼントしてくれたなら、たとえそれが全く好みでなくてもまずはお礼を言います。
そして普段使っていなくても、お嫁さんに会う時はいつも使ってるよ~くらいのリップサービスはするでしょう。
それが最低限の礼儀、マナーでは?
この状況では、必死にフォローしている息子の立場もないということが分からないのでしょうか。
まあ想定内といえば想定内のリアクションでしたが、何だか残念な気持ちになりました。
そんな押し問答のあと、私はお手洗いに行くために部屋を出たのですが、戻ってくると義母がひきつった笑顔で話しかけてきました。
「これ、よく見たらかわいいわね。ありがとう。でも私みたいなお婆さんに似合うかしら?」
白々しい...私が怒って席を外したと勘違いした夫が、義母にそう言うように仕向けたのは明らかです。
気に入らないものを無理に使えという気はさらさらありません。
普段よくしてもらっていることのお返しとしてのプレゼントで、逆に気を使われるのは本末転倒なので、その時は適当に流しました。
それから数カ月後に義実家を訪れた際のこと。
義母と2人になった瞬間、「あのエプロンね、やっぱりわたしみたいな年寄りには派手だわ~」とダメ押しの一言。
どうしても気に入らないということを私に言いたいのでしょうね。
今度は息子にとがめられないようタイミングを見計らうところが義母らしいです。
やれやれ。
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