すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
おうちに「台所薬局」を作ろう
みなさんの台所には、今、何がありますか?
カップラーメンやレトルト食品、冷凍食品などを揃えてはいないでしょうか?
ラベルに「〇〇風」と記載された"偽物"の調味料を使っていないでしょうか?
レトルト食品はあくまで非常食で、日常的に食べるのには適していません。
"偽物"の調味料についても、同じことがいえます。
台所に置いておきたいのは、乾物、スパイスやハーブなど、栄養が凝縮されていて、保存がきく食材です。
フィトケミカル(植物性の化学物質)が豊富で、体調の変化に細やかに作用します。
また、飲み物については「生薬」をお勧めします。
意外と簡単に使うことができて、ティータイムが豊かになりますよ。
自分や身近な人が「なんとなく不調」のときに、サッとスパイスを取り出して料理に活用したり、「生薬」のお茶を作ったりすることができると、すてきですよね。
本来、家庭の台所はこのように活用できます。
だからこそ「台所薬局」なのです。
調味料の考え方
私たちの体は、「タンパク質が足りていなければ、肉や魚を食べたくなる」というように、不足している栄養素が含まれる食べ物を味覚的に欲しくなるようにできています。
しかし、すべてを否定するわけではありませんが、人工調味料を常用していると、味覚が鈍ったり偏ったりして、体に不要、あるいは害を及ぼす可能性があるものを「おいしい」と錯覚してしまうのです。
そのため、台所にある調味料を見直すだけで、味覚と胃腸が整っていくはずです。
ポイントは、次の6つです。
① 塩は天然塩
② しょうゆは本醸造
③ 糖はオリゴ糖か甘酒
④ 酢は醸造酢
⑤ みりんは本みりん
⑥ みそは天然醸造
自然の恵みがたっぷり詰まった、昔ながらの製法の調味料を使って、心と体のバランスを改善しましょう。
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とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています