すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
元気カラーの黄色で活力をプラス
「踏ん張りがきかずに疲れてしまう」「やりたいことがあっても、体がついていかない」「気力がないので、すぐにあきらめてしまう」ということはないでしょうか?
また、自転車を勢いよくこいだり、階段をちょっと上ったりしただけで息切れがして、「年齢のせいかな」と感じてしまうこともあるかもしれません。
しかし、それは年齢のためではなく、漢方で考える「心気虚」という状態かもしれません。
これは、エネルギーである「気」が足りていない状態です。
そんなときには、体を活発にするといわれる〝元気カラー〟である黄色の料理をメインにしてみましょう。
【とりたい食材】
●卵
卵には、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルと、体に必要な栄養素がほとんど含まれています。
体を動かすときには、一番手っ取り早く栄養を補える食材です。
ただ、ビタミンCが含まれていないため、野菜などで補うと良いでしょう。
また、黄身の鮮やかな黄色が、食欲を刺激します。
●サバ
タンパク質、ビタミンB群、鉄などのミネラル、オメガ3脂肪酸、ビタミンDが豊富な食材です。
体の疲労回復はもちろん、心の状態を整える栄養素も豊富に含んでいます。
どのように調理してもおいしい魚です。
心身ともに疲れたときには、サバをチョイスしてください。
【お勧めレシピ】
●トルティージャ(スペイン風オムレツ)
卵2~3個に対して、サバ缶を1つ用意します。
ジャガイモやタマネギなど好きな野菜を一口大にカットして炒め、サバ缶のほぐし身と溶き卵を入れて、両面を焼いたら出来上がり。
◎ゆで卵を半分にカットし、黄身を取り出してピクルスなどの具材を混ぜ合せてから、白身の器に戻してデコレーションした「デビルエッグ」もかわいらしくてお勧めです。
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とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています