すぐに疲れてしまう、おなかにガスがたまる、生理前に太りやすい...病院では原因が特定されづらい「なんとなくの不調」に悩まされていませんか? そこで、年間2000人以上の悩みに応えてきた漢方カウンセラー・大久保愛さんの著書『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)より、「漢方×栄養学×腸活」の考え方をもとにした「食薬」のエッセンスをご紹介。ぜひ、自分の「体の状態」に合わせて食事を選び、体調を整えてみてください。
「強い不安感がある」なら...
フラクタルなもので心を落ち着かせる
今までに不安を感じたことのない人は、おそらくいないと思います。
慣れないことや失敗しそうなことが目の前にあると、誰もが不安を感じるものです。
そうした不安を感じやすいタイプの人は、家族、仕事、人づきあい、健康など、生活していくうえでのあらゆることが不安の対象になったり、原因がなくても不安感を感じることがあったり。
自分ではなかなかコントロールできないものです。
何も考えずにいられたらいいのですが、一度不安を感じると抜け出すのが難しいですよね。
そんなときには、「フラクタルなもの」をつくって食べるのも良いと思います。
フラクタルとは、図形の中の一部分と全体が似ていること。
例として、波や渦巻きの貝などが挙げられます。
とりたい食材
●チアシード
フラクタルなものを見ることは、ストレスの軽減につながるといわれます。
チアシードは乾燥した粒ですが、水分を含むとプクプクと膨れて大きな塊のようになるフラクタルなものです。
そして、心を落ち着かせるオメガ3脂肪酸やミネラルを多く含みます。
不安なときには、視覚的にも成分的にも心を癒すチアシードを、ふやかしてみましょう。
●ココア
カカオ豆を焙煎・粉砕し、脂肪分を除いて粉末にしたのがココアです。
テオブロミンという、心を落ち着かせる働きを持つ成分が含まれています。
さらに食物繊維やミネラルも豊富で、血糖値の上昇を抑え、抗菌・抗酸化作用などもあります。
【お勧めレシピ】チアシードのココアプディング
チアシード大さじ2に対して水分200mlになるようにし、チアシードとココア、豆乳、オリゴ糖など好きな材料を器に入れ、3時間から一晩程度、冷蔵庫に入れて出来上がり。
◎ポン酢にチアシードを入れてポン酢ジュレにすると、サラダやカルパッチョにも活用しやすいのでお勧めです。
◎チアシードをハンバーグのつなぎ代わりに使うと、腹もちがよくなります。
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とにかくわかりやすい!「漢方×栄養学×腸活」をかけ合わせて、日々の食事を中心に、心と体を整えて不調を解消する55のメソッドが収録されています