「段差もないのに、また転んじゃった・・・」固有感覚をアップして「転ばない力」を鍛えるエクササイズ

「最近、躓きやすくなったなぁ...」なんてショックを受ける前に、躓かないような体を作りませんか?「体操すれば健康は維持できる」と言う医師・中村格子さんの著書『カラダのおくすり体操』(ワニブックス)から、できない動作ができるようになる「機能的なカラダ」をつくるエクササイズを一部抜粋してお届けします。

pくすり06.jpg転ばない力

年をとるとちょっとした段差にもつまずいて転びやすくなるばかりか、段差が何もないところで転んでしまう場合もあります。

転ぶと骨折しやすくなり、それが将来の寝たきりも招くので、転ばない力をつけることは重要です。

転ばない力に必要なのは、バランス能力と反射神経です。

転びそうになっても、反射的に体を反対側に動かして、体のバランスをとることができれば転ばないのですが、普段これらの能力を使っていないとどんどん衰えてしまいます。

また、バランスを保つのに必要な筋肉も衰えていきます。

ですから転ばない力を高めるには、バランスをとる動きをするおくすり体操を取り入れるのがポイントです。

また、転ばない力を高めるためにもう1つ欠かせないのが、「固有感覚」です。

この感覚が衰えると、ある段差を越えるときに、ひざをどれくらい上げればいいかといったことを判断する感覚も鈍ってしまうため、つまずきやすくなります。

まだ高齢にならないうちから家をバリアフリーにする人もいますが、段差のない家に住んでいると固有感覚の低下が進んでしまい、逆効果だとも言われています。

普段からちょこちょこと段差を乗り越えるほうが固有感覚の低下を防げます。

固有感覚も、体操で鍛えられるので、この体操を習慣にして転ばない力をつけ、将来の寝たきりを防ぎましょう。

「転ばない力」をつけるおくすり体操<レベル1>「体重移動」

左右交互に体重をかけてバランスをとる体操。

横方向にかかる重心を正しくとらえる能力を鍛えて、転ばない力を高めます。

① 脚を肩幅程度に開いて背すじを伸ばして立ち、腕はカラダの横に下ろします。

② 左足を軽く浮かせて、右足に体重をのせて5~10秒キープ。

③ 左足を戻して①に戻り、今度は右足を軽く浮かせて、左足に体重をのせて5~10秒キープ。この体重の左右移動を3回。

※レベル2以降のおくすり体操は、書籍内で紹介されています

【最初から読む】スポーツドクターが教える「機能的なカラダ」とは?

【まとめ読み】『カラダのおくすり体操』記事リストはこちら!

131-H1-okusuritaiso.jpg健康維持のためにオススメの10の体操が解説されています。自分の体の弱点が分かるチェックシートも

 

中村格子(なかむら・かくこ)
整形外科医。医学博士。スポーツドクター。Dr.KAKUKOスポーツクリニック院長。日本オリンピック委員会(JOC)医・科学・情報専門委員会医学サポートスタッフ。日本体操協会専任メディカルスタッフ(新体操)。『大人のラジオ体操』(講談社)など、著書が多数あり、著者累計は110万部以上。

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『カラダのおくすり体操』

(中村格子/ワニブックス)

ビンのフタが開けられない、和式トイレが使えない…加齢とともに筋肉は衰えて、できないことが増えていきます。そんな「できない」が「できる」ようになる一冊。弱った力をチェックして、自分にあった体操で、いつまでも健康で元気に過ごせる体を手に入れましょう。

※この記事は『カラダのおくすり体操-弱った力別 運動強度別に医師が処方! ぐんぐん動ける!-』(中村格子/ワニブックス)からの抜粋です。
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