「自分の症状は治らないな...」病名やMRIの画像を見て、脳が学習してしまうリスクとは

腰痛、手足のしびれ、不眠がなかなか治らない...その原因、実は「右脳と左脳の働きのバランスが崩れている」のかもしれません。そこで、石井克昇さんの著書『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(KADOKAWA)より、左右の脳機能の働きをチェックし、機能が低下した側に刺激を加える健康法「脳バランス体操」についてご紹介します。

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「自分の症状は治らない」と脳に学習させるな

アクティベータ・メソッドによる施術を行い、脳バランス体操を続けてもらっても、なかには、効果が現れにくいケースもあります。

そうした人たちの場合、理由ははっきりしています。

脳バランス体操の効果が現れにくいケースでは、治ることを阻むものが、あなたの中にあるのです。

あなたは、自分の症状は治らないと学習してしまっている──。

それが、治りにくい一番の理由です。

「治らないと学習する」とは、どういうことでしょうか。

それには、いろいろな要素が関連しています。

主要なものをいくつか挙げてみましょう。

【あなたがよくなることを阻むもの】
・レントゲンやMRIの画像所見や診断名
・インターネットのネガティブな情報
・安静志向
・極度の過労や運動不足
・「長年さまざまな治療を試したのに治らなかった」という事実
・過去のつらい体験やトラウマ(その記憶や映像)
・現在のストレス
・自身の(潜在的な)願望

こうした要因が絡まり合って、症状を治りにくくしています。

私がカウンセリングをしっかり行うのも、難治症状をよくするために、患者さん自身がどのような問題を抱えているか(つまり、その患者さんのよくなることを邪魔している要因がなにか)を知っておく必要があるからです。

次項で、そうした要素を解説し、個々の対応策についても紹介しましょう。

画像診断がすべてと思わない

レントゲンやMRIの画像所見は、とても雄弁です。

もしも画像診断で首の骨に椎間板ヘルニアが見つかれば、患者さんは「私の手のしびれは、首の神経がヘルニアで圧迫されているからだ」と納得してしまうものです。

画像を見せられれば、あたかもそれが客観的な事実(病気の証拠)のように見えるからです。

その結果、あなたの脳が「治らない」と学習してしまいます。

しかし、「画像診断と症状は一致しない」というのが、最新の医学研究の考え方です。

関連記事:なぜ? ヘルニアなどの「画像診断の結果」と「痛み」が、必ずしも一致しない理由とは...⁉

画像にヘルニアが映っているなら、あなたの首にヘルニアがあることは間違いありませんが、その画像がすべてを決定するものではない、と理解しておきましょう。

ヘルニアがあっても、痛みを感じない人が多数いるのも事実なのです。

病名を重んじすぎない

医師の言葉も、自分は治らないのだと脳が学習するきっかけとなります。

極端なことを言えば、診断名がついただけで、それを治らない〝証拠〟として脳が受け取ってしまうこともよくあるのです。

「私は、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)だから治らないんだ」

「私は、変形性股関節症だから治らないんだ」

心のどこかで、あなたは、そんなふうに思っていませんか?

ミュージシャンのHさんは、糖尿病の病歴がありました。

ギターが弾けなくなるイップスに陥ったとき、Hさんは「これは糖尿病の進行による神経障害だ」と信じていました。

そう信じることで、イップスの症状は強化されていたのです。

脳バランスを整えることでHさんのイップスは解消しましたが、このように病名や診断名だけでも、それがマイナスに働いてしまうケースは少なくありません。

「医師が診断を間違えている」と言いたいわけではありません。

画像診断の結果と同様、病名や医師の言葉も、あなたが治らなくてもよいお墨つきとして機能してしまうリスクがあるということ。

これを心に留めておくだけでも、結果はずいぶん違ってくるはずです。

ポジティブな情報を探す

しつこい痛みや不調に悩む人は、自分と同じ症状をインターネットで検索することが多いものです。

インターネットで見つかる情報は、役立つものもないわけではありませんが、同じ症状に悩む患者さんにとって、インターネットはマイナスになる情報のほうが多いのも事実。

なぜなら、たいていは、その情報を公開している人自身がまだ治っておらず、自分のつらさを公開するケースが多いからです。

そうした意味で、インターネット情報にはポジティブな要素が少ないとも言えるかもしれません。

「体温計で熱を測ったら、高熱が出ていた。

つらい」というのは情報として発信するケースがあるでしょうが、「体温計で熱を測ったけど、今日の私は平熱です」では、そもそも発信する気にならない。

インターネットやSNSには、治っていない人がつらい症状日記などを書くことも多いので、それらをすべて鵜呑みにしてしまうことは、よくありません。

そんな情報のみをインプットしていたら、治らないイメージがいよいよ脳に刷り込まれるばかり。

そこで、インターネットを見るときは、できるだけポジティブな記事を探すように心がけてください。

治らない人の情報を学習記憶するのではなく、治った人の情報を参考にして、「治る学習記憶」を増やしていくようにしましょう。

【まとめ読み】『不調が消え去る 脳バランス体操』記事リスト

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6章にわたって、左右の脳機能のバランスを整えて不調を改善する「脳バランス体操」について解説しています!

 

石井克昇(いしい・かつのり)
石井堂クリニカルオフィス・石井堂街の接骨院代表。柔道整復師。米国やカナダで信頼を得ている施術法「アクティベータ・メソッド」を駆使した治療を行う。神経学、東洋医学、心理学、コーチング、脳の誤作動記憶の調整法(心身条件反射療法)を学び、不調な心身を健康へと導くセルフケア「脳バランス体操」を開発。治療院には一流アスリートやアーティスト、モデルなど多くの著名人も訪れる。

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『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』

(石井克昇/KADOKAWA)

左右の脳機能のバランスを整えて、長引く痛みや不調を改善する「脳バランス体操」を紹介しています。簡単なやり方で、右脳と左脳どちらの機能が低下しているかをチェックし、低下した側に刺激を入れることで、右脳と左脳の働きが一瞬で整います。神経学、東洋医学、心理学、コーチングを学んだ著者による、まったく新しいアプローチの健康法で話題の一冊です。

※この記事は『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(石井克昇/KADOKAWA)からの抜粋です。

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