そんな雰囲気ゼロなのに...マンションの隣の部屋に3世代で住む「親切ファミリー」の家族関係が...⁉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆらら
性別:女
年齢:51
プロフィール:5年前に今のマンションに引っ越してきました。隣の部屋には3世代の7人家族が暮らしています。

そんな雰囲気ゼロなのに...マンションの隣の部屋に3世代で住む「親切ファミリー」の家族関係が...⁉ 5.jpg

我が家のマンションのお隣さんのお話です。

そのお隣さんは、ご両親と長男夫婦とそのお子さんの高校生と中学生の男の子3人、3世代7人で暮らしています。

私が引っ越して来た当初から皆さんとても親切で優しくて、慣れない暮らしの中で助けてもらうなどしていたので、とても良い所に引っ越してくることができたと嬉しく思っていました。

ご両親は近くの畑で野菜を作っていて、収穫すると必ずうちにも持って来てくれます。

土を落として綺麗に洗って、ときには茹でるなど半調理済みの状態で。

「これは油で揚げると美味しいよ」

「これは生でも美味しく食べられるよ」

などと調理法もアドバイスしてくれます。

時間があるときは大量に調理して、それを分けてくれたりすることも。

私は料理が苦手なのでお返しができず、代わりに出掛けたときにお土産を買って来るなどしてお礼をしていますが、わざわざお返しする必要はないよと優しく言われて、恐縮しています。

長男夫婦は私と年が近いので、見掛ければお互いに声を掛け合いお喋りをしたり、お嫁さんとは一緒にお茶を飲むこともあります。

子供さんも挨拶をする程度ですが、明るくて悪い印象はありません。

そんな感じでずっと良い「ご近所付き合い」をしていたお隣さん。

ところがある日、自治会の集まりで、これまでの印象がガラッと変わる出来事があったのです。

「元気にしている? 腰は良くなった?」

長男さんのお母さんが、腰を痛めて安静にしていると聞いていた私の母は、長男さんにそう声を掛けました。

しかしその後の長男さんの言葉は...耳を疑うものでした。

「あぁ、大丈夫じゃないかな。知らないけど」

あまりに素っ気ない様子に、母は空いた口が塞がらなかったようです。

数日後、エレベーターで一緒になった子供さんにも同じことを聞いたそうですが、今度は「あまり話さないから分からない」と言われたというのです。

同じ家の中で暮らしているのに、家族の様子を「知らない」「分からない」と言われたことに、母はとてもショックを受けていました。

それからしばらくして、私もお嫁さんと話す機会があった時「お義母さん元気?」と聞きました。

「あぁ、もうねぇ、自業自得だって。コーラスとかダンスとか出歩いてばっかりで」

呆れたような口調で言った後、お嫁さんの口からは悪態が飛び出します。

「おとなしくなったのは良いけど、ずっと家で顔合わせるのも、ねぇ。これといって喋ることもないし」

溜め息交じりにそう言われ、返事に困ってしまいました。

その時、初めてやっぱりあまり仲が良くないのだと気付きました。

角部屋で3人暮らしのうちより少し広くて部屋数も多いお隣ですが、ごく普通のマンションなので、キッチンなどは当然一つしかないはずです。

母が他の部屋の人から聞いたところによると、ご飯を食べる時間が両親、長男夫婦と別々で、子供たちも塾などがありバラバラらしいですが、それでも顔を合わせず暮らしているとは思えません。

子供たちが小さな頃は仲良く暮らしていたのかなとか、何か大きなトラブルでもあって仲が悪くなったのかなとか、色々と気になってしまいます。

それ以来、変わらずお嫁さんとは顔を合わせれば会話も交わすし、お母さんも元気になったので、畑に出て収穫した野菜を届けてくれたりします。

でも、家の中でみんなどんな様子なんだろうと、ちょっとモヤモヤしながら接する日が続いています。

関連の体験記:彼女、仕事してなさすぎじゃない...?平気で就業時間中に外出する同僚に唖然
関連の体験記:生まれてくる孫のため「禁煙貯金」を決意した夫。5年かけて開けたら...うれしい悲鳴!
関連の体験記:ピアノ教室を開いていた実家に毎週帰っていた私。あの頃、母の「ありがたみ」は感じなかったけれど...

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP