体に不調がある人はやってみて!「脳機能の低下」を30秒で調べる「バイバイテスト」

腰痛、手足のしびれ、不眠がなかなか治らない...その原因、実は「右脳と左脳の働きのバランスが崩れている」のかもしれません。そこで、石井克昇さんの著書『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(KADOKAWA)より、左右の脳機能の働きをチェックし、機能が低下した側に刺激を加える健康法「脳バランス体操」についてご紹介します。

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左右の脳バランスがその場でわかる簡単動作

左右の脳機能が低下しているとき、その状態をどのように知ることができるのでしょうか。

わざわざ病院に行って検査をするような手間は必要ありません。

その判断の目安となるのが、小脳の働きです。

小脳とは、大脳の下部の後ろ側にあり、大脳に次いで2番めに大きな脳です。

その働きは、大きく分けて3つあります。

【小脳の働き】
①筋緊張の調節・姿勢の制御
②運動のプログラム化
③頭部、眼球運動のコントロールまず、第一が姿勢の維持。

私たちがまっすぐに立って歩けるのは、小脳がバランスを取っているためです。

第二に、私たちが家事や仕事など、すべての動作をスムーズに行うには、手足の多くの筋肉を上手に、なめらかに使わなければなりません。

小脳には、こうした動作の一連の動きがプログラムとして保存されています。

第三に、眼球運動、加えて、目と頭部が協調して動くようにコントロールしています。

小脳はこのように、私たちが行う運動機能の重要な部分を担っています。

運動の際、大脳が動くことを決めて、それから、どう動くかを考える(=その指令を筋肉に対して出す)ことによって体が動くことになりますが、その運動のフォローを小脳が行っていると言ってよいでしょう。

ちなみに、大脳の後方・下部に位置している小脳は、カリフラワーのような形をしており、右と左の小脳半球に分かれています。

体に不調がある人はやってみて!「脳機能の低下」を30秒で調べる「バイバイテスト」 nou_001.jpg上記のように、大脳は左脳と右脳に分かれ、それぞれの脳から出た神経はクロスしていて、左脳は右半身を、右脳は左半身を支配しています。

小脳は、同側の支配になります。

つまり、大脳の左脳から出た指令はクロスして、小脳の右半球に入り、同じ右半身へと伝えられていきます。

ある運動をさせたとき、左脳に機能低下が起こっていると、それは、右の小脳(半球)の機能低下を引き起こし、右半身の運動に支障をきたす部分が出てくることになります。

逆に、右脳に機能低下があると、左の小脳(半球)に機能低下が生じ、左半身の運動に問題が生じます。

このような関係性を利用して、私たちはごくごく簡単な方法で、脳バランスが乱れているかどうかを知ることができるのです。

脳バランスのチェックテストをやってみよう

脳バランスをチェックするための、3つの方法を紹介しましょう。

【脳バランスのチェックテスト】
①バイバイテスト
②片足立ちテスト
③VORテスト

いずれも、小脳の機能を調べるテストです。

まず、バイバイテストから紹介しましょう。

バイバイテストのやり方

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①両足をそろえて立ち、両手のひらを前方に突き出す

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②腕を前に突き出したままの姿勢で、両手でバイバイするように手をゆする。このとき右手は右側に動かし、左手は左側に動かす

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③30秒程度、できるだけ速くバイバイを続ける

バイバイしにくかったのは、どちらの手か──。

外方向へ最後まで、手をゆすることができていたかどうか──。

30秒間動かすうちに疲れてしまって、バイバイのスピードが遅くなったのは、どちらの手か──。

例えば、右手が動かしにくかったとすれば、右の小脳機能が低下しており、大脳では左脳の機能低下が予想されることになります。

イラスト/橋爪かおり、i and d company(脳)、どいせな(バイバイテスト)

【まとめ読み】『不調が消え去る 脳バランス体操』記事リスト

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6章にわたって、左右の脳機能のバランスを整えて不調を改善する「脳バランス体操」について解説しています!

 

石井克昇(いしい・かつのり)
石井堂クリニカルオフィス・石井堂街の接骨院代表。柔道整復師。米国やカナダで信頼を得ている施術法「アクティベータ・メソッド」を駆使した治療を行う。神経学、東洋医学、心理学、コーチング、脳の誤作動記憶の調整法(心身条件反射療法)を学び、不調な心身を健康へと導くセルフケア「脳バランス体操」を開発。治療院には一流アスリートやアーティスト、モデルなど多くの著名人も訪れる。

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『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』

(石井克昇/KADOKAWA)

左右の脳機能のバランスを整えて、長引く痛みや不調を改善する「脳バランス体操」を紹介しています。簡単なやり方で、右脳と左脳どちらの機能が低下しているかをチェックし、低下した側に刺激を入れることで、右脳と左脳の働きが一瞬で整います。神経学、東洋医学、心理学、コーチングを学んだ著者による、まったく新しいアプローチの健康法で話題の一冊です。

※この記事は『不調が消え去る脳バランス体操 右脳と左脳の働きが一瞬で整う』(石井克昇/KADOKAWA)からの抜粋です。

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