ホームケアはできる?「シミ」の予防&悪化を防ぐ方法

年齢を重ねるごとに気になるシミ。これ以上増やさないようにするための予防と今あるシミがこれ以上悪化しないための方法はあるのでしょうか。レーザー治療に精通する、自由が丘クリニック院長の佐藤英明先生に「シミ」の予防と悪化を防ぐ方法を教えていただきました。

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残念ながらホームケアでシミを消すのは難しいですが、クリニックで処方された内服薬や外用薬によってシミが薄くなることはあります。

美容液などは悪化防止や予防のためにハイドロキノンやビタミンCが含まれているスキンケア用品がいいでしょう。

市販の化粧品は配合できる成分量に制限があるためシミが薄くなることを期待しすぎないほうがいいでしょう。

クリニックで手に入れられるドクターズコスメは、濃度が高く、効果が期待できます。

シミの予防と悪化防止のためにできることのひとつは、日焼け予防をすることです。

日焼け止めを500円玉サイズくらい手に取り、外出の30分前に塗る。

汗で流れてしまうため、夏に長時間紫外線を浴びる場合は2~3時間おきに塗り直します。

季節などによりますが、基本的にSPF30、PA+++(スリープラス)以上のものを使用するのがおすすめ。

また、日傘、帽子、サングラスを使い、首元にはショールを巻くのがよいでしょう。

その次に大事なことは、シミに効果のある成分を摂ること。
ハイドロキノンやビタミンCが含まれたスキンケア用品を使用すると効果的です。

また、ビタミンC、E、Aが配合されている市販の総合ビタミン剤やサプリメントを飲む。ただし、効果的な成分および量は体質によって多少異なるため、一度クリニックで相談してみるのもよいでしょう。

最後に、肌に悪いことをしないことが大事です。
たばこを吸わないこと、肌に合わないスキンケア用品を使用し続けたり、肌を摩擦したりしないことです。
シミには病気が隠れていることもあります。

シミに似た症状が出る病気に、ほくろにも似た「悪性黒色腫」や少し赤っぽい「日光角化症」などがあり、手術が必要な場合もあります。

不安な方は皮膚科のあるクリニックや診療所へご相談ください。

取材・文/桑沢香里(デコ) 

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<教えてくれた人>

自由が丘クリニック院長
佐藤 英明さとう・ひであき)先生
 

北里大学卒業後、1991年に北里大学形成外科に入局。2007年から北里研究所病院 形成・美容外科部長を務める。17年より自由が丘クリニック院長。日本形成外科学会専門医。レーザー治療に精通する。

この記事は『毎日が発見』2019年12月号に掲載の情報です。

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