顔色を明るくする光治療も。「シミ取り治療」の基礎知識

年齢を重ねるごとに気になるシミ。薄茶色や濃い褐色などの色素が肌にあらわれ、ほくろやそばかすなどもシミのように見えることも。なぜシミができるのでしょうか。どのように治療すればよいのでしょうか。レーザー治療に精通する、自由が丘クリニック院長の佐藤英明先生に「シミ取り治療」の基礎知識について教えていただきました。

pixta_31745398_S.jpg

老化や長年浴びた紫外線でメラニンが沈着してシミに

シミは薄茶色や濃い褐色などの色素が肌にあらわれるもので、数十もの種類があります。

ほくろやそばかすなどもシミのように見えるため、自分で種類を判別するのは難しいです。

シニア世代で多いのは「老人性色素斑」と「脂漏性角化症」。

「老人性色素斑」は濃い褐色で主に両頰や鼻にできます。

「脂漏性角化症」は褐色で、いぼのように少し盛り上がっており、顔のどこにでもできます。
どちらも大きさは数㎜から数十㎜程度です。

では、なぜシミができるのでしょうか?

原因は主に老化や長年浴びた紫外線でメラニンが沈着することにあります。

皮膚の表皮にあるメラノサイトによってメラニンが生成され、角質層から排出されます。

通常、これを約28日周期で繰り返し、肌が生まれ変わります(新陳代謝)。
しかし長年紫外線を浴び続けることによって細胞が傷つき、メラノサイトが活性化してメラニンが大量に産出されると、細胞内に色素沈着し、シミになります。
また老化により新陳代謝のサイクルがずれてメラニンが滞って色素沈着し、シミになります。

その他に、頰骨や口の周囲などにできる「肝かん斑ぱん」は、化粧をしはじめた年齢から出現する慢性炎症性色素斑です。

刺激を減らしたりトラネキサム酸を内服することによって薄くなります。

レーザーでシミを取ったり、IPLで顔色を明るくする

残念ながらホームケアでシミを消すのは難しいですが、クリニックで処方された内服薬や外用薬によってシミが薄くなることはあります。

また、レーザーでシミを取る方法もあります。

老人性色素斑の場合は「Qスイッチレーザー」と呼ばれるもので皮膚内のメラニンを焼き切ります。

レーザーを照射した箇所はかさぶたになり、7~10日くらいで剝がれ落ちます。

脂漏性角化症の場合は「炭酸ガスレーザー」と呼ばれるもので皮膚上の盛り上がったシミを蒸散させます。

「IPL(光治療)」という、光を照射してメラニンを破壊する治療法もあります。

一度でシミを取るのは難しいですが、顔色が明るくなるため、シミが多い場合はレーザーで1カ所ずつ取るより効果的。

ほかにもビタミンCの導入やピーリングなどさまざまな治療法があります。

主な治療法をまとめてみました。(施術時間や金額は自由が丘クリニックの場合)

1912p091_tsuika.jpg

取材・文/桑沢香里(デコ) 

「難聴」や「不整脈」...気になる「持病」に関する記事はこちら!

 

<教えてくれた人>

自由が丘クリニック院長
佐藤 英明さとう・ひであき)先生
 

北里大学卒業後、1991年に北里大学形成外科に入局。2007年から北里研究所病院 形成・美容外科部長を務める。17年より自由が丘クリニック院長。日本形成外科学会専門医。レーザー治療に精通する。

この記事は『毎日が発見』2019年12月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP