ある日突然ガクッ!どの年代でもなり得る「顎関節症」の基礎知識

食事をしているときに「カクッカクッ」などと顎の骨がなることはないでしょうか。音だけならばよいのですが、ある日突然、「ガクッ!」と大きな音とともに強い痛みが走り、口を開けることができず、食事もままならなくなるのが、顎関節症の典型的なパターンです。今回は顎関節症治療のエキスパート・西山暁先生に「顎関節症」の基礎知識を教えていただきました。

pixta_59418125_S.jpg「顎関節症は、どの年代の方でもなりえます。下顎と上顎につながる頭蓋骨の間の顎関節には、関節円板があって顎が動くようになっています。関節円板がズレることで音が出て、ひどいズレでは痛みや口が開かないなどの症状につながるのです」と西山暁先生は説明します。
関節円板は、下顎が上下左右に動くたびに移動し、顎の動きをスムーズにする役割があります。

骨や軟骨とは異なりますが、比較的硬い組織で、劣化はしにくいのですが、何かの弾みで関節円板が正常な位置からズレると、顎関節症の症状につながります。

でも、決して怖い病気ではありません。
「ほとんどの場合、痛みや開口障害は、開口訓練や行動療法などの自己管理で改善・予防することができます。早めに診断・治療を歯科で受けるようにしましょう」と西山先生。

ご存じですか「顎関節症」

顎関節症とは、顎関節や咀嚼筋が痛い、口の開閉が容易にできない、音がするなどの障害の診断名です

どんな症状?

・顎が痛い(顎関節痛、咀嚼筋痛)
・口が開かない(開口障害)
・顎を動かすと音がする(顎関節雑音)

上記のように、食事をするときに痛みが走る、口が開かない、顎が鳴るというのが顎関節症の3大症状といわれます

主な原因は?

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顎関節に継続的な負荷がかかる食いしばりや、前屈みの姿勢を長時間続けていると症状が生じやすくなります。

セルフチェック「あなたは顎関節症かも!?」

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丸の中の数字を足して、9点以上の場合は顎関節症の疑いあり!
まずは歯科を受診しましょう。

(出典:杉崎正志 他.顎関節症スクリーニングに用いる質問項目の選択とその妥当性検定.日顎誌 2007;19:177-184)

構成/高谷優一 取材・文/安達純子 デザイン/g-love.org

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東京医科歯科大学歯学部附属病院顎関節治療部診療科長
西山 暁先生 (にしやま・あきら)先生


1969年東京生まれ。1995年東京医科歯科大学歯学部卒業。99年同大学大学院修了。2002年同大学院部分床義歯補綴学分野助教。 07年同大学歯学部附属病院顎関節治療部助教。18年より現職。

この記事は『毎日が発見』2019年11月号に掲載の情報です。

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