今までと同じ生活を送っているのに、疲れやすい、気分が落ち込む、急に体重が増加する......40代からのそんな不調の原因は、実は卵巣機能の低下によるものです。日常のちょっとした体の使い方を意識するだけで、卵巣機能を活発化させ、不調を防ぐのが、整体トレーナー奥谷まゆみさんの提案する「卵巣活」。今日からはじめてみませんか。
※この記事は『女40代 不調を感じたら始める「卵巣活」』(奥谷まゆみ/KADOKAWA)からの抜粋です。
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主役は卵胞ホルモン!
卵巣の機能低下による、女性ホルモンのバランス異常で起こる更年期障害。その女性ホルモンの中でも、40代女性にとって一番大切なのが、成熟した卵子から放出される「卵胞ホルモン」です。
卵胞ホルモンの主な働きは、子宮の内膜を厚くして妊娠に備えることなのですが、それ以外にも、とてもすてきな働きをたくさんしてくれるの。たとえば「若さ」を維持してくれるのも卵胞ホルモンの働きです。
あなたにとって、「若さ」とはどんなイメージでしょう?
ハリのある肌や、しなやかな体。そんな感じ?
でも若さって、容姿だけではないですよね。
いくつになってもいろいろなことに興味を持てる好奇心や、やりたいことを行動に移したり、新しいことにチャレンジしたりする意欲。ときめく気持ちを持ち続けられることも「若さ」の大切な要素じゃないかな。
そのすべてをサポートしてくれる働きが、卵胞ホルモンにはあるのです。
そんな私たちの楽しい人生のサポーター、卵胞ホルモンについて、もう少し詳しく見てみましょう。
女性の人生を応援してくれる卵胞ホルモンの働きって?
若さをサポートする卵胞ホルモンの働きには主に3つあります。
(1)恋愛ホルモン
卵胞ホルモンには、恋する気持ち、それも遺伝子レベルで自分に合った男性を見つける本能をアップさせる働きがあるの。「独りが一番!」と思っていても、卵胞ホルモンが分泌されると、恋がしたい、彼が欲しいという気持ちになり、自分と相性のよい男性を見つける嗅覚が鋭く働いてくれるようになるのです。
(2)きれいホルモン
卵胞ホルモンは美の最強サポーター。お肌や髪をぷるぷるつやつやにしてくれる働きがあります。また、代謝が上がり、内臓に余分な水分がたまりにくくなるため、体もキュッとほどよく締まり、ヒップアップします。
(3)ポジティブホルモン
卵胞ホルモンには、自律神経を整えて気持ちを前向きに、そして穏やかにしてくれる働きもあります。好きな男性に思い切ってアプローチしたり、男性に対して、寛大に、優しく見守る気持ちが働きやすくなったりします。
こんなにすてきな働きをしてくれる卵胞ホルモン。できるだけ長く元気に、体の中で働いてほしいですよね!
卵巣活によってそれが実現できます! 一緒に頑張りましょう!
卵巣活でゆっくり穏やかに加齢する
ここまで解説したことからわかるように、卵巣活は、不調を改善するためだけのものではなく、若さを長く保つ方法でもあるのです。
「スローエイジング」という言葉を聞いたことがありますか?
時間の流れに抵抗したり、逆行したりしようとする「アンチエイジング」という言葉に代わって最近出てきた言葉で、加齢スピードを遅くする、というものです。
私はこの言葉、すごく好きなんです!
アンチエイジングという言葉を日本語に直すと「抗加齢」となります。加齢に抗う、ということ。この言葉には、どこかピンとこないものを感じていました。時間の流れは命の流れ。その流れに逆らうのは、どうなのかなと。
これまで、アンチエイジングのためにさまざまな努力をしている人の体も拝見してきましたが、どこか無理があるのです。
無理しているから体にひずみが生じている人が多いの。たとえば、アンチエイジングのためのサプリメントを飲んでいても、加齢によって働きが落ちてきている体は、それが消化吸収できなくて、かえって負担になっていたりするんです。
命の流れを否定したり、止めようとしたりするのではなく、体を無理なく活性化させることで加齢のスピードを緩める。
卵巣活はそういうことができる。
だからこそ、最高のスローエイジングだと感じるようになりました。
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