勇気を出して「座る・立つ・歩く」を客観視。40代からは努力した人だけがキレイになる/卵巣活

今までと同じ生活を送っているのに、疲れやすい、気分が落ち込む、急に体重が増加する......40代からのそんな不調の原因は、実は卵巣機能の低下によるものです。日常のちょっとした体の使い方を意識するだけで、卵巣機能を活発化させ、不調を防ぐのが、整体トレーナー奥谷まゆみさんの提案する「卵巣活」。今日からはじめてみませんか。
※この記事は『女40代 不調を感じたら始める「卵巣活」』(奥谷まゆみ/KADOKAWA)からの抜粋です。

勇気を出して「座る・立つ・歩く」を客観視。40代からは努力した人だけがキレイになる/卵巣活 pixta_31682080_S.jpg前の記事「恋もキレイもポジティブもあきらめない!卵巣活でレッツ「スローエイジング」/卵巣活(3)」はこちら。

 

40代からは努力した人が美しくなる

お肌や体力、さまざまなことで、若い頃との違いにショックを受けることの多い40代。
若い頃は、「若さ=美しさ」ですから、ある程度ほったらかしでも、時々無理な体の使い方をしても、少し休めば、すぐ回復しました。

でも、40代からは違います。
美しさも健康も、自分次第。自分でつくり出していくのです。
自分の体をほったらかしている人と、自分の美や健康のために努力をしている人とでは、どんどん差が開いていきます。

努力っていう言葉、どんな印象がありますか? あまり得意じゃない人もいるかもしれませんね。

でも大丈夫。
40代からの努力は、毎日の生活にちょっとプラスするだけでいい。そう、「ちょっと」の努力でいいのです。

40代からの努力にはコツが2つあります。
1つ目は、意識です。なんとなく毎日を生きるのではなく、今日もきれいに生きよう、元気に生きようと「意識」するのです。

2つ目は、継続です。
「生きる」ということは、命を継続することです。
40代からの努力は、「命を継続させること」につながります。
継続するためには、難しいことや、つらいことでは無理。
だから、「ちょっと頑張る」努力がいいのです。小さなことでいいので、具体的な努力を毎日積み重ねることです。

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40代からの卵巣活、キーワードは「日常」

さあ、では具体的にどうやって卵巣を元気にするかについてお話ししていきましょう。

まず、みなさんにやっていただきたいのは、ちょっとしたエクササイズです。時間もそんなにかかりません。日常的に普通にやっていることを、「ちょっとだけ」変えれば大丈夫なのです。

「ちょっと変えるだけで、本当に卵胞ホルモンが活性化できるの?」

はい。できます。
この本のはじめに、40代の私たちの体の変化は「今までと同じことをしている」のに起こるということを書きましたね。

関連記事:「40代からの「今までと同じなのになぜか不調」。その原因は卵巣機能の低下です/卵巣活(1)」

40代の体の変化や不調は、特別なストレスやアクシデントではなく、日常がつくり出しているのです。
不調だけではありません。あなたが40歳なら、40年間のあなたの体の使い方の癖の積み重ねが、今のあなたの不調を生み出しています。その小さな癖を変えていけばいいのです。

猫背でも、O脚やX脚でも、体がどんな状態であっても、今から使い方を変えれば、ここから先の卵巣も、未来の体も変わります。
これからの人生を楽しく元気に過ごすために、日常の動作と姿勢を紹介します。勇気を出して「座る・立つ・歩く」を客観視。40代からは努力した人だけがキレイになる/卵巣活 p051.jpg

 

まずは「座る・立つ・歩く」を変えていく

40代の体づくりは日常の動作で培(つちか)われます。特別なエクササイズをして体が変わっても、日常の動作が変わらなければ、エクササイズをやめたときに体は元どおりになってしまいます。

新しい体の使い方を、まるで昔からやっていたみたいに無意識にできるくらい、日常の暮らしの中に溶け込ませていくようにすれば、ずーっと卵巣活ができ、スローエイジングすることができるのです。

日常の中で見直したいのは、基本の動作「座る・立つ・歩く」です。

実は座り方、立ち方、歩き方を変えると、私たちが使う筋肉はすっかり変わってきます。たとえば、座る姿勢を変えるだけで、卵巣が冷えなくなり、筋肉量が増えて体を温めることができるんですよ。勇気を出して「座る・立つ・歩く」を客観視。40代からは努力した人だけがキレイになる/卵巣活 p053.jpg

 

勇気を出して動画で自分を客観視してみよう

人には、座り方、立ち方、歩き方に独特の癖があるのですが、年齢とともにそれが変わってきていることに気づきましたか?
私は、体を変えるきっかけになった45歳の頃、ガラスに映った自分の歩く姿を見て愕然としました。

背筋をまっすぐ立てて歩いているつもりだったのに、まるでスキージャンパーみたいに前傾してトボトボ歩いていたの。「これはいけない!」と、あわてて、颯爽(さっそう)と歩こうとしたものの、脚は前に出ないし、腕も後ろまで振れない。若い頃はまっすぐだったはずの脚もいつの間にかX脚になっていました。育児や仕事に夢中になっている間に、自分の体がこんなに変化しているなんて思ってもみなかった。でも気がついたおかげで、修正することができたのです。

みなさんもぜひ一度、自分の座り方、立ち方、歩き方や所作をビデオカメラで撮って客観的に観察してみてください。普段の自分を撮れるのが一番いいですが、カメラが回っていると、意識して、ついいつもよりもちょっとよくしてしまうかもしれません。でも、それでもいいのです。

ちょっとよくしているはずでも、動画を見ると、「あれれ? 私ってこんな歩き方してたの?」とびっくりするかもしれません。

現実を見るのは少しつらいけど、知れば、「なんとかしなきゃ」と真剣に思うはず。大丈夫! 40代ならちょっと意識すれば修正できます。勇気を出して「座る・立つ・歩く」を客観視。40代からは努力した人だけがキレイになる/卵巣活 p055.jpg

 

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次の記事「腰痛、便秘、むくみに落ち込み。すべて一掃する「座骨立て座り」をマスターしよう!/卵巣活(5)」はこちら。

 

 

奥谷 まゆみ(おくたに まゆみ)

からだクリエイトきらくかん代表。整体トレーナー。

心理療法や整体を学んだ後、1998年に開業。以来、30~40代の未婚・既婚・産前産後の女性を中心にのべ2万人以上の体を観察し、その経験から、体を動かすことで不調を改善する「からだレッスン」を考案。指導を行う他、全国各地で講演やワークショップを行っている。著書は『おんなみち』(KADOKAWA)『いますぐはじめる子宮活』(ブルーロータスパブリッシング)『骨盤育児』(京阪神エルマガジン社)他多数。


『女40代不調を感じたら始める卵巣活』

(奥谷まゆみ/KADOKAWA)

40代からの疲れや落ち込み、やる気のなさ……「これって更年期!?」とあきらめる前に、卵巣を活性化させる「卵巣活」を試してみませんか。のべ2万人以上の女性の体を観察してきた整体トレーナーが筆者が教える「からだレッスン」で、40代からもしなかに美しく、そして健康に生きるコツをまとめました。

 

この記事は『女40代不調を感じたら始める卵巣活』からの抜粋です
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