今までと同じ生活を送っているのに、疲れやすい、気分が落ち込む、急に体重が増加する......40代からのそんな不調の原因は、実は卵巣機能の低下によるものです。日常のちょっとした体の使い方を意識するだけで、卵巣機能を活発化させ、不調を防ぐのが、整体トレーナー奥谷まゆみさんの提案する「卵巣活」。今日からはじめてみませんか。
※この記事は『女40代 不調を感じたら始める「卵巣活」』（奥谷まゆみ／KADOKAWA）からの抜粋です。
今までと同じなのに、なぜかおかしい
私のところに来る、40代女性の悩みはいろいろ。生理不順、疲れやすさ、気持ちの落ち込みとかね。そんな中、どんな不調でも、40代のみなさんの訴えには、１つの共通したフレーズがあることに気づいたのです。
それは、
「今までと同じなのに......」
ストレスが増えたわけでも、食べすぎが続いたわけでもないのに、疲れが抜けなかったり、気持ちが沈んだり、急に体重が増加したりする。そういう共通点があったんです。これが40代からの不調の特徴なの。
これは、何か特別なアクシデントによって起こるのではなくて、毎日の生活と年月の小さな積み重ねの結果から起こる不調。だから、何か特別なことをしたわけでもないのに起こるのです。
気づかないけれど、私たちの体は常に変化しています。10代、20代、30代の頃と比べてみると、変わっていますよね？ いつもと同じ生活をしていても、少しずつ体は変わっていたのです。
私たちの体は25歳をピークに少しずつ衰えていきます。30代前半はそういう変化に気づかなかったけど、40代くらいになると、その変化がより自覚されるようになるんですよね。
「それって、年を取ったってことだよね。年を取ることを止めることなんてできないから、逃れられない不調だよね」
なんてがっかりするのはちょっと待って。
40代の不調は、ちょっと体の使い方を変えるだけで、ぐんぐん改善していくのも特徴。まずは、自分の体に何が起こっているのか、しっかり向き合ってみましょう。
40代の不調の原因は、卵巣機能の低下です！
40代に入ると感じられる、体と心の変化。それは更年期の入り口で起こる現象です。
まずは、更年期の仕組みを簡単に説明しましょう。更年期とは生理がなくなり、体調が変化する期間のことです。生理がなくなることを閉経といいますが、それは排卵をしなくなるということです。卵子を出さなくなるということね。
毎月の排卵は、脳からの指令で分泌される２種類の女性ホルモンと、卵胞などから分泌される２種の女性ホルモンのチームプレーによって起こるのですが、閉経が近づいて卵子が減ったり、加齢でうまく卵子を育てられなくなったりすると、ホルモンが分泌されなくなってきます。
それは自然なことなのだけど、加齢以外の原因で、卵子を育てる卵巣の機能が低下してくると、ホルモンが急激に減少してしまうため、
「どうしてホルモンを出さないの？ ちゃんと出してくださーい！」
と、脳がさらに指令を出しちゃう。そうして自律神経が乱れてきてしまうのが、更年期のトラブルの原因なのです。
女性ホルモンは、年を取るとともに減っていくのだけれど、生活習慣などの要因で急ブレーキをかけられたように減少すると、心身ともにつらくなってきます。
その反対に、女性ホルモンがゆっくり、少しずつ減っていけば、脳は混乱することもなく、自律神経も安定したまま、閉経を迎えることができるのです。
そのためには、卵巣を元気に保つこと。
40代からの不調は、卵巣に原因があることが多いのです。卵巣を元気にするように生活習慣を見直せば、かなり体調がよくなります！
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