急いで結果を求めないで。長い目でみて「できる脳」を作りましょう/イヤな自分を変える脳ストレッチ

気分が浮かない、やる気がでない、自信が持てない......こんな自分を変えたい!と思っているのに変えられないあなた。もし「目を動かすだけ」「手を動かすだけ」であなたの脳が「できる脳」へと覚醒することができたら嬉しいと思いませんか?

自分で「イヤだ」と思い込んでいるあなたの性格は、「脳を動かすこと」で変えられるかもしれません。脳科学の第一人者が教える、ラクに自分を好きになれる、そして今からできる簡単な脳覚醒法を伝授します!

※この記事は『イヤな自分を1日で変える脳ストレッチ』(加藤 俊徳/KADOKAWA)からの抜粋です。

pixta_24407930_S.jpg前の記事「ニガテを意識し過ぎてない? 「できる」を意識して自己評価を上げよう/イヤな自分を変える脳ストレッチ(5)」はこちら。

 

短気をやめれば、「できる」脳に変われる!

私が初めて単著を出版したのは、2008年のことでした。その当時から、自分の行ってきた脳の研究は、特許が取れるレベルにあり、そうしたノウハウを著書によって公開することは多くの人にとって実に有益であると考えていました。

ところが、その本はまったく売れることなく、書店の棚から消えていきます。

その後、あきらめずに執筆を続けているうちに、いつしか30万部を超えるヒット作も出始め、自分が長い間研究を続けてきた脳の上手な使い方を多くの方々に知ってもらえるようになりました。

今になって本を初めて出版した当時のことを考えると、自分がどれだけ高いレベルの内容のものを提供しても、世の中で広く評価してもらえるようになるためには、時間のズレがあるということがよくわかります。いくら「これはすごい!」と叫んだところで、社会的に見向きもされないことはしばしば起きるのです。

ここで大切なのは、素晴らしいものであるという自負があるのなら、誰からも相手にされなくても、あきらめずに繰り返していくということです。「できない」と思って悩んでいる人は、何をやってもすぐにあきらめていないか確認してみてください。結果が出るまでには時間がかかるものなのです。自分のやっていることは間違っていないと信じ、自分の価値観を保っていけるかどうかが勝負となります。この場合、周囲の反応に動揺せず、とにかくやり続けることが重要です。「できない」から「できる」になるには、長い目で見られる気長さが必要不可欠と言っていいでしょう。長い目で自分を見られるようになれば、脳はいつまでも前向きな考え方をしてくれます

あきらめずに1つのことをやり遂げた後は、そのことを自信として、次のことにチャレンジしていってください。必ず「できる」ようになっていきます。

 

「できない」がある人には、必ず「できる」がある!

「できない」ものがあると人は悩みますが、当然ながら、「できる」ものについて悩むことはありません。

脳は、それまでの経験で培ってきた部分が強く発達し、あまり使ってこなかった部分は未発達のまま年齢を重ねます。特に成長している脳番地と未熟な脳番地はかなり接近しています。

このことを考えると、実は悩みの種の"真横"に自分の強みがあるのです。

たとえば、「決断力がない」「リーダーシップがない」と言って悩んでいる人は、実は、サブリーダーとしての能力が高かったりします。こういう人はつまり、色々な情報収集をする脳が発達している反面、キッパリと決断をする脳が未発達なのだと言えるのです。ところが、本人はそのことに気が付いていないため、「決断することができない」と悩みます。

どうして「決断力がない」と言って悩んでしまうのかというと、日本の会社文化の中では、こういう人は一見、うだつの上がらない人だと思われがちだからです。こういう人は、誰とでもうまくやっていける能力を持っていることも多く、いなくなってしまうと組織内がギスギスし始める要因にもなるのです。こうしたことは数字に表れるものではないので評価されることはほとんどありません。その結果、本人は「自分には能力がない」と言って悩んでしまうことになるのです。

その他、人と面と向かってコミュニケーションを取るのが苦手だけど、実は文章を書くのが上手だったり、話すのが苦手だと言って悩んでいる人が、人の話を聞くのがとても上手だったりすることはよくあります。一面的な評価しかしなければ、「できない」人とされてしまうことがあるのです。

脳ストレッチp71-001.jpg「できない」と悩んでいる人は、「できる」ことに目を向けるようにしてみてください。自分で自分の「できる」が見つけられないときは、人からほめられたことや感謝されたことを、「自分のできること」として捉えてみましょう。すでに述べたように、「できる」ことは「できない」ことの裏側に存在しているケースがよくあります。

まずは「できる」ことを見つけ、自分は「できない」人ではないという気持ちを持つようにしましょう。その気持ちが心に余裕を作り、できないことにも果敢に挑んでいく勇気を与えてくれるはずです。

 

次の記事「「できる脳」を作るには「ムダなように見えること」の積み重ねが必要。 地道なステップが自分を変える/脳ストレッチ(7)」はこちら。

 

 

加藤 俊徳(かとう としのり)

新潟県生まれ。医学博士。加藤プラチナクリニック院長。昭和大学客員教授、株式会社「脳の学校」代表。14歳のときに「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意する。

1991年、脳活動計測「fNIRS法」を発見。現在、世界700カ所以上で脳研究に使用され、新東名高速走行中の脳活動計測にも成功。1995年から2001年まで米国ミネソタ大学放射線科MRI研究センターでアルツハイマー病や脳画像の研究に従事。帰国後、慶應義塾大学、東京大学などで、脳の研究に従事。胎児から超高齢者まで1万人以上のMRI脳画像とともにその人の生き方を分析。2006年、株式会社「脳の学校」を創業。2013年、加藤プラチナクリニックを開設。ビジネス脳力診断、発達障害や認知症などの予防脳医療を実践。著書に『イヤな自分を1日で変える脳ストレッチ』(KADOKAWA)などがある。


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『イヤな自分を1日で変える脳ストレッチ』

(加藤 俊徳/KADOKAWA)

あなたが「ニガテ」と感じていることは、本当に「ニガテ」なのでしょうか?思い通りにならずイライラしたり、自信を失くしたり、他人をうまくコミュニケーションが取れなかったり……そんな悩みの原因はあなたの「脳の使い方」かもしれません。自らの「暗黒時代」を引き合いにしつつ、脳を覚醒し簡単に悩みを軽減する方法を、脳科学者である著者が惜しげもなく伝授!「イヤな自分」が今日から変わる!悩める現代人のための脳ストレッチ教本です。

この記事は『イヤな自分を1日で変える脳ストレッチ』からの抜粋です
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