「肩こりがひどい」「肩がこわばっている」は肩痛の前兆。四十肩・五十肩の予備軍です!/四十肩・五十肩

40代を過ぎて、肩が痛い、腕が上がらないという時にまず思い浮かべるのが、四十肩・五十肩ではないでしょうか。「そのうち治るだろう」「年をとったから痛くなっただけ」と自分で判断し、放っておく人も多いですが、実は、いつ爆発するかわからない「爆弾」を抱えているのと同じ。気づかないうちに重症化していて、手術が必要となる場合もあるので、軽く考えるのは禁物です。

肩の仕組みをはじめ、四十肩・五十肩の原因や症状、予防法などを、麻生総合病院 スポーツ整形外科部長で、肩関節の治療を専門とする鈴木一秀先生にお聞きしました。

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生活習慣を改善しないといずれ肩の痛みが

現時点では大きな問題はありませんが、今のような生活を続けていると、やがて肩の痛みに悩まされる可能性があるのが、四十肩・五十肩の"予備軍"です。以下のような症状は、肩の痛みの前兆ともいえるものなので、注意しましょう。

●肩凝りがひどい
●肩をスムーズに動かしづらい
●肩がこわばった感覚がある
●痛みはないが、なんとなく肩に違和感がある

 

また、痛みや動かしづらいといった自覚症状がない場合でも、生活の中の動作が、本人も気がつかないうちに、肩に負担をかけていることもあります。悪い姿勢、長時間のパソコンやスマートフォンの使用などはもちろんですが、読書や編み物などで前傾姿勢になりやすい動作を長時間続けていたり、台所で前屈みになって食材を切ったり、洗い物をしたりというのも、気をつけたい動作です。

このような日常生活における動作や姿勢、肩の使い方は長年、無意識のうちに行っているクセのようなもの。意識して改善しないと、いずれ肩にトラブルが生じてしまいます。ですが、少し頭に入れておけば、改善するのはそんなに難しいことではありません。

「四十肩・五十肩は早々に発症して悩まされる人もいれば、60歳、70歳になっても健康で経験しない人もいます。この差はやはり、姿勢と、肩の使い方に尽きます」と、鈴木先生。

"まだ予備群だから"と安心せずに、肩に負担をかける動作や習慣を見直すとともに、肩周囲の筋肉をほぐすためのストレッチなどを行うことが、肩を長くスムーズに使うための大切なポイントです。

関連記事:「肩の痛みの予防には筋肉を動かすストレッチや深い呼吸が大切/四十肩・五十肩(13)」

関連記事:「簡単で道具も不要! 肩の痛みや凝りを予防&軽減するストレッチ/四十肩・五十肩(14)」

 

次の記事「安静にしていても痛い...初期の不調「急性期」は無理して動かすのは禁物です/四十肩・五十肩(7)」はこちら。

取材・文/岡田知子(BLOOM)

 

 

<教えてくれた人>
鈴木一秀(すずき・かずひで)先生

麻生総合病院 スポーツ整形外科部長、医学博士。1990年、昭和大学医学部卒業。肩治療のスペシャリストとして、スポーツ整形外科、肩肘関節外科、関節鏡視下手術を専門分野とし、これまでに治療してきた患者数は6,000人を超える。日本肩関節学会代議員、日本整形外科スポーツ医学会代議員などのほか、早稲田大学ラグビー蹴球部のチームドクターも務める。著書に『「肩」に痛みを感じたら読む本』(幻冬舎メディアコンサルティング)。

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