40代を過ぎて、肩が痛い、腕が上がらないという時にまず思い浮かべるのが、四十肩・五十肩ではないでしょうか。「そのうち治るだろう」「年をとったから痛くなっただけ」と自分で判断し、放っておく人も多いですが、実は、いつ爆発するかわからない「爆弾」を抱えているのと同じ。気づかないうちに重症化していて、手術が必要となる場合もあるので、軽く考えるのは禁物です。
肩の仕組みをはじめ、四十肩・五十肩の原因や症状、予防法などを、麻生総合病院 スポーツ整形外科部長で、肩関節の治療を専門とする鈴木一秀先生にお聞きしました。
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症状の進行は3段階。治療法も異なります
肩の痛みは、実は気づいていないうちに症状が進んでいることも多くあります。重症度を30秒で診断してみましょう。
●肩が凝りやすい
●運動不足
●姿勢が悪い
●シャワーばかりで湯船につからない
●精神的ストレスがたまっている
●長時間パソコンやスマホを使っている
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2つ以上当てはまったら 重症度★(四十肩・五十肩 予備軍)
関連記事:「「まだ大丈夫」でも注意が必要な肩痛の "予備軍"とは?/四十肩・五十肩(6)」
●肩に違和感やこわばりがある
●肩を動かすと痛い
●一定の角度に腕を動かすと激しい痛みを感じる
●腕を動かす途中で痛みが出る
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1つ当てはまったら 重症度★★(四十肩・五十肩 初期/急性期)
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2つ以上当てはまったら 重症度★★★(四十肩・五十肩 中期/亜急性期)
関連記事:「肩の痛みが和らぐ第2段階「亜急性期」の対処で肩の将来が決まります/四十肩・五十肩(8)」
●じっとしていても肩が痛い
●バンザイの手が途中までしか上がらない
●突然、今までにない強い痛みが出た
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1つ以上当てはまったら 重症度★★★★(四十肩・五十肩 後期/慢性期)
関連記事:「四十肩・五十肩のリハビリは1年が目安。最終段階「慢性期」に注意したいこと/四十肩・五十肩(9)」
2つ以上当てはまったら 重症度★★★★★(四十肩・五十肩 後期/慢性期)
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四十肩・五十肩の症状は、「急性期」「亜急性期」「慢性期」の3段階に分けられ、人によって治るまでの期間は異なりますが、必ず一定の経過をたどって進行します。それぞれの時期で治療法が異なるので、自分が今どの段階にあるかを知ることが大切です。
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取材・文/岡田知子(BLOOM)