「休肝日」くらいで「肝臓」は休まらない! 500種以上の仕事をこなす「肝臓」を休ませる方法

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『身体を壊す健康法』 (柳澤綾子/Gakken)第5回【全6回】

東大の研究員であり現役医師である柳澤綾子さんは、年間500本以上の論文を読む論文オタクでもあります。『身体を壊す健康法』は、そんな柳澤さんが、これまで当たり前とされてきた健康の常識を最新の研究結果をもとに一から見直し、正しい知識を優しく解説します。本書で健康の知識をアップデートしましょう。

※本記事は柳澤綾子著の書籍『身体を壊す健康法 年間500本以上読破の論文オタクの東大医学博士&現役医師が、世界中から有益な情報を見つけて解き明かす。』(Gakken)から一部抜粋・編集しました。


休肝日を設ける程度では、肝臓は休まらない

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肝臓は500種以上の仕事をこなしている

日本でも世界中でも、お酒の席のつき合いは思っているよりも多いものですよね。「カンパーイ!」と言って飲むビールは美味しいし楽しい。糖質や脂質たっぷりのおつまみも、健康にはよくないと知っていてもやっぱり箸が止まらない。

さらにはコロナ禍によるステイホームの影響もあって、家飲みの習慣も新たなスタイルとして定着しました。ただ気をつけたいのは、飲みすぎてしまうこと。家にちゃんと帰るために終電の時間や酔っ払い具合を気にしなくていい分、実は外で飲んでいる場合よりも、たくさん飲んでしまっているというデータも出ているくらいです。

では一体どんな飲み方が、身体への負担が少ない上に楽しめるのでしょうか。休肝日ってよく聞きますが、実際どんな効果があるのでしょうか。

そこでまずは、肝臓が一体どんな仕事をしているのかを知る必要があります。

肝臓というのは、人間の右脇腹のあたりに存在するとても大きな臓器です。心臓や胃よりも存在感はないかもしれませんが、500種以上の仕事をこなすともいわれる超働き者。その中でも主な仕事と言われているのが、次の3つ。

【1】代謝
【2】解毒作用
【3】胆汁の生成・分泌

1つひとつ見てみましょう。

 

柳澤綾子
医師、医学博士。東京大学大学院 医学系研究科 博士課程修了。大学院時代から公衆衛生学を専攻し、社会疫学、医療経済学およびデータサイエンスを学んできている。現在は、東京大学および国立国際医療研究センターにて研究を行いつつ、ママ女医の立場から健康格差解消のための啓蒙活動に尽力、講演、記事監修や執筆等を行っている。海外医療活動参加歴あり。パナマにて国際船医免許取得後、世界一周クルーズ船船医として世界中からの乗客のべ8000人以上を診察、世界27カ国の病院に紹介状を持って同行医師経験あり。

※本記事は柳澤綾子著の書籍『身体を壊す健康法 年間500本以上読破の論文オタクの東大医学博士&現役医師が、世界中から有益な情報を見つけて解き明かす。』(Gakken)から一部抜粋・編集しました。

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