50歳を超えると特に気になる「将来の認知症」。年齢とともに認知症になるリスクは上がり、65歳以上では7人に1人が発症するというデータがあります。そこで、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉先生に教えていただいた「認知症を防ぐための12の方法」から、今回は「料理と園芸のススメ」についてご紹介します。
【認知症を防ぐ方法⑥】料理や園芸
料理では、段取りを考えて素材を切って焼いたり、盛り付けたり、手際よく進める必要があります。
料理は手先だけでなく、脳も働かせながら行う複雑な作業です。
「認知症予防のためには、料理を作りながら使った道具を洗うなど、二つの作業を同時進行で行うようにします。手の込んだ料理を作ったり、レシピを見ながら新しい料理に挑戦するのも有効です」
園芸は、草取りや植え替えなどで手を使う作業が多いです。
「手間をかけて育てた植物が、花を咲かせたり実をつけたりする喜びは、脳への良い刺激になります」
種をまいた日、肥料を与えた日などを記録しておけば、日時の経過や季節の変化に対して、自然と意識が働くようになります。
取材・文/松澤ゆかり 撮影/木下大造 イラスト/落合 恵