(3)ちくわ、はんぺん、かまぼこを活用
65歳になったら、1日のたんぱく質は体重1kgあたり1.0g以上。
できれば、1.5gを目安に摂取したいと吉村先生。
「手軽にたんぱく質を摂れる食べ物として、ちくわやはんぺん、かまぼこといった練り製品もおすすめ。冷蔵庫に常備しておいて、今日はたんぱく質が足りてないなと思ったら、一皿加えるとよいでしょう」
(4)粗食NG!みそ汁より豚汁
「食欲がなくて、一汁一菜でいいというときには、みそ汁の具に肉や魚、豆腐、卵などのたんぱく質を入れるといいでしょう。豚汁ならば、文句なしです」
たんぱく質は1日3食、バランスよく摂ることが大切です。
汁ものやおかずに、スキムミルク大さじ1杯(10g)を混ぜると、それだけでたんぱく質3g増になります。
(5)良質な油でエネルギーをつくる
魚油やえごま油、亜麻仁油などオメガ3系のものや、MCT(中鎖脂肪酸)オイルといった良質な油を上手に使うこともおすすめです。
「食欲がない日にはMCTオイルの活用を。お米に加えて炊き込んだり、サラダにそのままかけたり、コーヒーや紅茶に1杯入れるだけで、同じ量でも2倍以上のエネルギーを摂取できます」
(6)コンビニ弁当や総菜はたんぱく質をプラス
「コンビニ弁当や総菜は、たんぱく質が不足しやすいものです。例えば、パスタと野菜サラダを選んだなら、サラダにツナ缶を加えるといったように、たんぱく質食材を1品プラスするといいでしょう」
最近は、豆腐バーのように1本でたんぱく質が10g摂れるといった商品も。
上手に組み合わせてたんぱく質不足を解消しましょう。
構成・取材・文/寳田真由美(オフィス・エム) イラスト/祖父江ヒロコ