65歳以上が目指したい「健康小太り」。必要な「食事のポイント6」【リハビリ専門医の吉村芳弘先生が解説】

70歳を過ぎるとやせてくる人が多く、やせることで、万が一の病気に立ち向かう力が低下するそう。そのためにも、65歳からは体重と筋力を落とさないことが重要です。今回はリハビリテーション専門医の吉村先生にお話をうかがいました。「健康小太り」になる食事のポイント6つをチェックしましょう。

この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年3月号に掲載の情報です。

【前回】65歳からは「ぽっちゃり」を目指せ!あなたの「健康小太り度」をチェック【リハビリ専門医の吉村芳弘先生が伝授】

やせ過ぎと太り過ぎを防ぐ
「健康小太り」のための食事のポイント6つ

<食事編>

フレイル対策の第一歩は、しっかり食べること。食べたいものを食べ、体重を減らさないことを心がけましょう。

(1)肥満や血糖値を気にせず食べる

65歳以上が目指したい「健康小太り」。必要な「食事のポイント6」【リハビリ専門医の吉村芳弘先生が解説】 2403_P020-021_01.jpg

「65歳になったら、最も大切なのは食事を抜かないこと。朝からしっかり食べることです」と、吉村先生。

肥満や血糖値などの数値を気にして食事制限をしてきた人は、まずは制限をやめましょう。

「低栄養は、認知症の進行を促すともいいます。低栄養を防いで体重を増やすためにも、たっぷり食べるを心がけてください」

(2)食が細い人はたんぱく質から

65歳以上が目指したい「健康小太り」。必要な「食事のポイント6」【リハビリ専門医の吉村芳弘先生が解説】 2403_P020-021_02.jpg

筋肉をつけるためには、たんぱく質を摂ることが欠かせません。

「体重と筋肉の維持、または増加を目指すには、筋肉をつくる元となるたんぱく質の摂取量を増やすことが大事。ですから、朝からステーキも大歓迎です」(吉村先生)

特に、食が細い人は、肉や魚などのたんぱく質を最優先で食べるように意識しましょう。

 

<教えてくれた人>

熊本リハビリテーション病院 サルコペニア・低栄養 研究センター長
吉村芳弘(よしむら・よしひろ)先生

熊本大学医学部卒業。東京女子医科大学心臓血管外科での研修医時代、やせ細っていく高齢の入院患者の実情を知り、栄養管理とリハビリの重要性を痛感。外科医からリハビリテーション専門医に転身。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP