脳の認知機能を高めてくれます。認知症予防に「楽器や歌」のススメ

50歳を超えると特に気になる「将来の認知症」。年齢とともに認知症になるリスクは上がり、65歳以上では7人に1人が発症するというデータがあります。そこで、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉先生に教えていただいた「認知症を防ぐための12の方法」の1つ、「楽器や歌」の効果についてご紹介します。

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【認知症を防ぐ方法⑩】楽器や歌

日常的に楽器や歌に触れていると、認知症予防に効果があることが分かりました。

日本認知症予防学会では「音楽療法」を科学的根拠のある予防法に認定しています。

「効果が高いのは楽器の演奏です。例えば、ピアノは右手と左手を別々に動かすことで、脳の認知機能を高めてくれます。ピアノが弾ける人は、これからも続けるようにしましょう」。

楽器の演奏にあまりなじみがない人は、カスタネットやタンバリンなどを曲のリズムに合わせて動かすだけで、脳への刺激になります。

自分で歌を歌うのも予防になります。

好きな歌の歌詞を覚えて、音程やリズムに気を付けながら声を出すのも効果的です。

音楽は、家事をしながら自分の好きな曲を聞くなど、手軽に生活に取り入れられます。

【まとめ読み】特集「認知症を防ぐ12の方法」記事リスト

取材・文/松澤ゆかり 撮影/木下大造 イラスト/落合 恵

 

<教えてくれた人>

日本認知症予防学会理事長
浦上克哉(うらかみ・かつや)先生
鳥取大学医学部保健学科生体制御学講座環境保健学分野教授。医学博士。日本認知症予防学会理事長。著書は『認知症&もの忘れはこれで9割防げる!』(三笠書房)など。

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認知症&もの忘れはこれで9割防げる!

浦上克哉三笠書房

今回の特集で認知症を防ぐ12の方法を教えてくださった浦上先生の著書。「好きなことや楽しいことで”脳の控え選手”を鍛える」「体を動かしながら頭を使う」「旅先で新しい体験と感動に出合う」など、認知症予防の方法が詰まった、わかりやすい一冊です♪

この記事は『毎日が発見』2020年9月号に掲載の情報です。

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