<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みぃや
性別:女
年齢:47
プロフィール:23歳で授かり婚をして、4人の子供に恵まれるも12年ほどで離婚。親権を初めは男の子2人を元主人が、女の子2人を私がという形で分ける。現在は子供もみな独立し、孫も2人いる。
47歳になる私は、現在パートでパソコンインストラクターとして働いています。
今の職に就いてから3年目になります。
私の右隣に座る先輩は、54歳くらい。
その人は、有名なアニメの"バカボンパパ"に似た人です。
その"バカボンパパ"は、私のことをいつもいじめるというか、何かにつけて幼稚にいじってきます。
足の悪い私が松葉杖をついていた頃のこと。
「いざとなったら、松葉杖を機関銃に変身させて、バババーンって撃ちまくるんでしょ?」
などと言われました。
症状が良くなり、一本杖になってからは、こんな発言も。
「その杖、仕込み杖になっていて、スパーンと抜いたら刀になるんでしょ」
リアクションに困りました。
こういったいじりが毎日続くんです...。
そんなある日、私が髪を切って出社したときのこと。
喫煙ルームで、その隣のおじさんが「髪の毛が多いのはいいですね」と若干自虐的にほめてくれました。
いつもの仕返しをするチャンス!
そう思った私は、髪の毛が薄くなりかけている"バカボンパパ"に、冷やかすように言いました。
「髪の毛が多くてすいませんね」
「髪の毛なんて、年相応で十分なんだよ。かえって年を取ってから髪がぼうぼうだったら気持ち悪いだろ」
あっさり言い返されてしまいました。
性格が意地悪というか、口がやたら回るというか...私にとっては、とにかくイライラする人なんです。
でも、そう思うのは私だけではないようで、"バカボンパパ"曰く、「俺の隣の席で長続きした奴は君ぐらいだ」とのこと。
そりゃあ、毎日いじられ続けていたら、どんなに仕事が楽しくても人間関係が嫌になって長続きしないと思います。
しかも、こういった話を喫煙ルームでしていると、私の左隣のおじさんが「そういう話ができるのは、愛情の一つですよ」とフォローしたのに対し、バカボンのパパは「そう、哀しいほうの『哀』情ね」ときっぱり。
そんな性格だから隣の席の人が長続きしないんですよと、嫌味を言いたくなりました。
そんな"バカボンパパ"ですが、仕事はとてもできる人なんです。
職場のホームページも彼が作ったもので、Web関連でも一目置かれているし、システム班として会社のパソコンシステム関連の業務を一手に引き受けています。
私も、何か分からないことがあれば頼りにしています。
まあ、そのたびにいじり倒されているのですが...。
「あーあ、不毛ないじりと嫌味な性格が少しだけでもましになってくれれば、最高の先輩としてとことんついていくのになぁ」
今日も少し出ている鼻毛を見ながら思っています。
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