50歳を超えると特に気になる「将来の認知症」。年齢とともに認知症になるリスクは上がり、65歳以上では7人に1人が発症するというデータがあります。しかし最近は「積極的に予防すれば発症を抑えられる」ことが、国内外の研究で報告されているんです。そこで、日本認知症予防学会理事長の浦上克哉先生に選んでいただいた「認知症を防ぐための12の方法」をご紹介します。
【認知症を防ぐ方法③】ウォーキングをする
有酸素運動は、脳の神経細胞を刺激するホルモンの分泌を増やして、認知機能を向上させる働きが期待できます。
気軽に取り組める有酸素運動に、ウォーキングがあります。
「1日のウォーキングの目安は30分から1時間。最初は30分から始めて、少しずつ時間を増やしていきましょう」と浦上先生。
ウォーキング中は歩数計をつけて、毎日の歩数をノートに記録すれば、歩数を増やすことが楽しみに。
やる気が出て、無理なく続けられる人が多いようです。
毎日ウォーキングできない場合も、認知症予防のためには、最低でも2日に1回は行うようにします。
ウォーキングをすることで体力や筋力の維持ができるので、認知症につながる「3つの病気を防ぐ」(糖尿病、歯周病、動脈硬化)ことにもつながります。
関連記事:「糖尿病、歯周病、動脈硬化...「3つの原因」を防ぎましょう」
認知症を防ぐ正しいウォーキング
2人でおしゃべりしながら
歩きながらおしゃべりすると脳の働きも活発に。コロナ禍が落ち着いたら、ぜひ行いたい取り組みです。
取材・文/松澤ゆかり 撮影/木下大造 モデル/大塚美世 イラスト/落合 恵