涼しい時間の散歩が効果的。「汗をかく」熱中症になりにくい体づくりを/熱中症予防の新習慣(4)

この夏は、マスクを手放せないなかでの熱中症対策が欠かせません。「新しい生活様式」に合わせた正しい対策法で、元気に暑さを乗り越えましょう。帝京大学医学部教授の三宅康史(みやけ・やすふみ)先生に、熱中症予防の「汗」について伺いました。

【新習慣】体を動かして、汗をかく工夫を

ちょこまか動いて暑さに強い体になる

汗をかいて体を暑さに慣らすことも、熱中症になりにくい体づくりに効果的。

「運動習慣がない人は、涼しい時間に散歩をする、家の中でちょこまかと動く、マンション住まいならば極力階段を使うなどして体を動かしましょう。また、シャワーではなく、週2回はお風呂につかるようにするのもいいです」(三宅先生)。

【散歩で】

散歩は、気温が下がる時間帯を選ぶ

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●日陰の多いコースを選ぶ
●帽子や日傘を使う
●のどが渇く前に水分を補給

【自宅で】

家事や趣味などでとにかく体を動かす

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●ストレッチ
●モップがけ・拭き掃除
●庭いじり

【集合住宅で】

階段をこまめに上り下りする

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●ゴミ出しへ
●買い物から帰ってきたら

週2回はぬるめの湯につかる。ゆっくりとした半身浴がおすすめ

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運動するときは!

軽い運動でも熱中症を起こすことはあります。

運動前後には水分補給をする、動いたら休憩をとる、自分の体調をみながら無理せず体を動かすといったことに気を付けて行いましょう。

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取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/サノマキコ

 

帝京大学医学部 教授
三宅康史(みやけ・やすふみ)先生
東京医科歯科大学医学部卒業。帝京大学医学部附属病院高度救命救急センター長、日本救急医学会評議員・専門医・指導医、熱中症に関する委員会元委員長。

この記事は『毎日が発見』2020年8月号に掲載の情報です。

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