この夏は、マスクを手放せないなかでの熱中症対策が欠かせません。「新しい生活様式」に合わせた正しい対策法で、元気に暑さを乗り越えましょう。帝京大学医学部教授の三宅康史(みやけ・やすふみ)先生に、熱中症予防の新習慣「マスク」の使い方について伺いました。
マスクは適宜外すのが正解!
熱中症予防の新習慣には、五つのポイントがあります。
今回ご紹介するのは、一つ目「マスクの着脱」についてです。
前回もお伝えしましたが、「たとえ涼しい場所であってもこまめに水分を摂る、人との距離を十分にとれる場合は適宜マスクを外すといった工夫を。冷房の効いていない場所では、冷たい水で水分補給をする、休憩時にはマスクを外して冷たい空気を吸い、体を冷やすことで、熱中症を防ぐことができます」と三宅先生。
また、「暑い時期の屋外では、人と距離をとった上でマスクを外してください」とも言います。
では、マスクを外す目安と、マスクを着けている時の3つの注意点を以下でお伝えします。
【新習慣】距離を保てばマスクは外してOK!
マスクを着けているときは...
【こまめな休憩を】
外出時は、通常よりも休憩の回数を増やしたり、時間を長くします。休憩の際は、人と十分な距離をとった上で、マスクを外します。
【暑さを避ける】
買い物や散歩は、暑い時間帯を避けて行います。また、日中に外出する際は、できるだけ日陰を選んで歩くようにしましょう。
【運動は控える】
暑い時間帯の屋外での運動は避けるのが基本。涼しい時間帯に散歩をする、屋内で筋力トレーニングをするなどの工夫を。
取材・文/オフィス・エム(寳田真由美) イラスト/サノマキコ