認知症にならないために!「脳寿命」を延ばす10の新常識【まとめ】

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【新常識】聴力の低下に敏感になる

聴力が脳の活動に影響を及ぼします

聴力は、人が意思疎通を図るための大切な能力です。

聴力の低下はコミュニケーション能力の低下を意味し、やがて社会的孤立やうつ病、認知症へとつながります。

「聴力は加齢により低下しますが、遺伝的要因もあり、完全な予防法はありません。最近は手術で治る場合がある他、優れた補聴器もあります。本人と周囲が早めに気付き、低下する前に適切な対策をとることが肝心です」(新井先生)

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【新常識】糖尿病は最大の敵

糖尿病を患っている人は認知症リスクが2倍に!

糖尿病は、アルツハイマー型認知症の原因物質「アミロイドβ」を増やしてしまう大きな要因です。

「糖尿病は、血糖値を調節するインスリンの分泌や効きが悪くなることでさまざまな合併症を起こす病気です。インスリンは脳内にたまったアミロイドβを排出する役目も持ちます。ですが、糖尿病になると、効きが悪くなった分を補おうとしてインスリンが多く分泌されてしまい、脳が正常な機能を保てなくなります。これによってアミロイドβが脳の神経細胞に沈着するのです」(新井先生)

また、血糖の濃度が高いと血管が傷つき、脳の血管が弱まります。

すると、血管性認知症(※)のリスクも上昇。

アルツハイマー型認知症と合併する恐れがあることも、大きな問題です。

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※血管性認知症とは、認知症の種類の一つで、全体の約2割を占めます。脳梗塞や脳出血などにより、十分な酸素が送られなくなった脳の神経細胞が死んでしまい、認知機能が低下します。

詳しい記事はこちら:適切な対策をとりたい! 認知症の発生リスクを高める「難聴」とリスク2倍の「糖尿病」

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【新常識】血圧と血中の脂質をチェックする

認知症リスクの上昇要因
中年期からの対策がカギ

糖尿病と並び、認知症の発症リスクを高める生活習慣病が、高血圧と脂質異常症です。

「血圧が高くなると血管の壁に圧力がかかり、血管が傷つき、動脈硬化の原因に。脳卒中などを起こして脳にダメージを与えます」と、新井先生。

特に中高年期に高血圧を放置すると、高齢時の認知症発症リスクが高まることが分かっています。

ただし、高齢者が血圧を下げ過ぎると、逆に認知機能が衰える場合も。

中年期からの血圧コントロールが大切です。

脂質異常症も動脈硬化を引き起こして、脳梗塞や脳出血といった脳血管障害の要因となります。

血管性認知症も発症しやすくなりますが、この場合も早めの対策が重要。

高齢になってから脂質管理を始めても、認知機能の低下を防ぐ効果は低いとされています。

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【新常識】歯周病は負の連鎖を生む

認知症を促進させる歯周病はすぐに治療を

最近の研究によると、歯周病と認知機能の低下、また、歯周病に関与する口腔内細菌と脳内のアミロイドβ産生に関係性があることが分かっています。

歯周病は糖尿病を悪化させる要因でもあります。

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【新常識】毎日の飲酒は控える

神経細胞を破壊し、脳を萎縮させるアルコール

「アルコールは直接的に脳に影響を及ぼします」と、新井先生。

神経伝達物質の働きを低下させ、記憶に障害を及ぼすことが動物実験で分かっています。

一度に多く飲むより、毎日飲む習慣の方が脳の萎縮を着実に進めるので要注意。

詳しい記事はこちら:まだまだある認知症を促進させる要因! 「高血圧」と「血中脂質」負の連鎖を生む「歯周病」

【まとめ読み】特集「『脳寿命』を延ばす10の新常識」記事リストはこちら!

取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/藤田ヒロコ

 

<教えてくれた人>
新井平伊(あらい・へいい)先生
アルツクリニック東京院長、順天堂大学医学部名誉教授。専門はアルツハイマー病を中心とした老年精神医学。1978年、順天堂大学医学部卒業。1999年、同大学病院で国内唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を導入。2019年、アルツクリニック東京を開業し、世界に先駆けてアミロイドPETを含む「健脳ドック」を導入した。

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この記事は『毎日が発見』2021年6月号に掲載の情報です。

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