認知症の発生リスクを高める「難聴」とリスク2倍の「糖尿病」。適切な対策で脳の健康寿命を延ばす!

超高齢社会の現代において、認知症は誰もがなりうる病気の一つ。脳は体よりも老化が早いといわれています。10の新常識を知って、脳の健康寿命を延ばしましょう。今回は、アルツクリニック東京院長、順天堂大学医学部名誉教授の新井平伊(あらい・へいい)先生に「『脳寿命』を延ばす新常識」をお聞きしました。

【前回】「寝過ぎ」と「寝不足」で認知症のリスクが2倍!? 良い睡眠を手に入れるための5つの秘訣

【最初から読む】2025年には5人に1人が認知症!? 「脳が老化する4つの仕組み」を知って老化予防を心がけよう

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【新常識】聴力の低下に敏感になる

聴力が脳の活動に影響を及ぼします

聴力は、人が意思疎通を図るための大切な能力です。

聴力の低下はコミュニケーション能力の低下を意味し、やがて社会的孤立やうつ病、認知症へとつながります。

「聴力は加齢により低下しますが、遺伝的要因もあり、完全な予防法はありません。最近は手術で治る場合がある他、優れた補聴器もあります。本人と周囲が早めに気付き、低下する前に適切な対策をとることが肝心です」(新井先生)

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【新常識】糖尿病は最大の敵

糖尿病を患っている人は認知症リスクが2倍に!

糖尿病は、アルツハイマー型認知症の原因物質「アミロイドβ」を増やしてしまう大きな要因です。

「糖尿病は、血糖値を調節するインスリンの分泌や効きが悪くなることでさまざまな合併症を起こす病気です。インスリンは脳内にたまったアミロイドβを排出する役目も持ちます。ですが、糖尿病になると、効きが悪くなった分を補おうとしてインスリンが多く分泌されてしまい、脳が正常な機能を保てなくなります。これによってアミロイドβが脳の神経細胞に沈着するのです」(新井先生)

また、血糖の濃度が高いと血管が傷つき、脳の血管が弱まります。

すると、血管性認知症(※)のリスクも上昇。

アルツハイマー型認知症と合併する恐れがあることも、大きな問題です。

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※血管性認知症とは、認知症の種類の一つで、全体の約2割を占めます。脳梗塞や脳出血などにより、十分な酸素が送られなくなった脳の神経細胞が死んでしまい、認知機能が低下します。

【次回】認知症を促進させる要因はこんなにたくさん! 「高血圧」と「血中脂質」、負の連鎖を生む「歯周病」

【まとめ読み】特集「『脳寿命』を延ばす10の新常識」記事リストはこちら!

取材・文/岡田知子(BLOOM) イラスト/藤田ヒロコ

 

<教えてくれた人>
新井平伊(あらい・へいい)先生
アルツクリニック東京院長、順天堂大学医学部名誉教授。専門はアルツハイマー病を中心とした老年精神医学。1978年、順天堂大学医学部卒業。1999年、同大学病院で国内唯一の「若年性アルツハイマー病専門外来」を導入。2019年、アルツクリニック東京を開業し、世界に先駆けてアミロイドPETを含む「健脳ドック」を導入した。

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