夏バテしたときに気軽に摂れる!「糀甘酒」を使った疲労回復レシピ×2品

「糖質」が大幅にカットされ、さらに免疫力も上がる調味料があるとしたら...。実はあるんです! それが「飲む点滴」とさえ言われ大ブームを起こした「糀甘酒」です。「砂糖を糀甘酒に置き替えるだけで糖質80%オフ、しかも350種以上の栄養成分があるので体の調子が整います」と調味料研究の第一人者・前橋健二さんは語ります。そこで、発酵調味に精通する前橋さんの著書『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』(アスコム)から、「糀甘酒」の効果や使い方、また料理研究家・あまこようこさんと共に考案したレシピの一部をお届けします。

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疲れたとき頼るべきは酒粕甘酒より「糀甘酒」

単なる「甘酒」ではなく、「糀甘酒」と呼んでいるのには理由があります。

それは、酒粕(さけかす)甘酒という異なる種類の甘酒が存在するからです。

「糀甘酒」は、酒という名が付くもののアルコールは含まれておらず、子供でも安心して飲めます。

それに対し酒粕甘酒は、日本酒を製造する過程で発生する白い固形物の酒粕を水で溶き、砂糖を加えて甘みをつけたものです。

1%未満と微量ながらアルコールが含まれており、香りにも若干クセ(お酒くささ)があります。

いずれも一定の健康効果が認められており、共通する特徴も多いのですが、栄養価が高いのは断然「糀甘酒」のほう。

甘みについても、米由来の穏やかで自然な甘さは砂糖とは決定的に違います。

「糀甘酒」が健康食品として重宝されるのはそのためです。

「糀甘酒」と酒粕甘酒。

両者を比較して、「糀甘酒」のほうが優れている点はいくつも挙げられますが、とくに疲労回復に関しては、大きな差があると言われています。

その鍵を握っているのは、エネルギーとなる甘みの成分です。

「糀甘酒」は、こうじが発酵する際に生まれるブドウ糖が甘みのもとになっています。

一方の酒粕甘酒は、あとから加える砂糖によって甘みを持たせています。

ブドウ糖は砂糖の成分であるショ糖に比べて分子構造がシンプルで、分解されることなく速やかに脳にとり込まれるのが特徴。

砂糖は分解される過程が必要なぶん、脳に届くのが遅れてしまいます。

つまり、即効性という点においても、明らかに「糀甘酒」に軍配が上がるのです。

オススメしたいのは、添加物をいっさい含まず、米こうじだけでつくられた「糀甘酒」です。

ご飯を食べるのと変わらない安心感でありながら、「糀甘酒」は、酒粕甘酒に比べてはるかに強力な疲労回復効果があると考えられます。

疲れたときには「糀甘酒」。

運動や力仕事のあとの一杯は「糀甘酒」。

デスクワークや試験勉強のあとは「糀甘酒」を一口。

これを日ごろから実践してみてください。

和洋中からエスニックまで、「糀甘酒」を使った丼ものや麺などのレシピをご紹介します。

▼糀甘酒+しょうゆのタレで免疫力アップ!ふわとろ親子丼

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〔1人分〕668kcal

タンパク質:38.8g

材料(2人分)

温かいご飯...どんぶり2杯分

鶏むね肉...小1枚(200g)

玉ねぎ...1/2個

三つ葉...2本

卵...3個

(A)

糀甘酒...大さじ4

水...大さじ2

しょうゆ...大さじ2

作り方

①鶏肉は2cm 角に切る。

玉ねぎは薄切りにする。

三つ葉は2cm長さに切る。

②フライパンに鶏肉、玉ねぎ、(A)を入れて中火にかけ、煮立ったら弱火にし、鶏肉に火が通るまで4分ほど煮る。

③強火にして、卵を溶いて回し入れ、半熟状になったら火を止める。

④ご飯をどんぶりに盛り、③をのせ、三つ葉を散らす。

糀甘酒2:しょうゆ1の黄金比で、丼もののタレの味もバシッと決まります。

低カロリー高タンパク、お財布にも優しい鶏むね肉には、疲労回復効果も。

▼まろやかな酸味で真夏の昼食の定番に冷やし中華

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〔1人分〕464kcal

タンパク質:19.8g

材料(2人分)

中華麺...2玉

ハム...4枚

きゅうり...1/2本

トマト...1/2個

貝割れ菜...1パック

ゆで卵...1個

(A)

糀甘酒...大さじ2

しょうゆ...大さじ2

酢...大さじ2

ごま油...小さじ1

作り方

①ハム、きゅうりは細切りに、トマトは半月切りにする。

貝割れ菜は根元を切り落とし、ゆで卵は縦に4等分に切る。

②中華麺は袋の表示どおりにゆで、冷水にとり、水けをきる。

③中華麺を器に盛り、①の具材をのせ、混ぜ合わせた(A)をかける。

<Point>タレに糀甘酒とお酢が入っていることで、疲労回復効果もばっちり。

さっぱりとしていて食べやすいので、暑くて食欲がない時期の夏バテ解消にも。

【まとめ読み】『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』記事リストはこちら!

夏バテしたときに気軽に摂れる!「糀甘酒」を使った疲労回復レシピ×2品 H1_砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案.jpg飲む点滴「糀甘酒」を砂糖代わりに使うとさまざまな健康効果が期待できます。3章では具体的な使い方がわかるレシピ紹介も。

 

前橋健二(まえはし・けんじ)
2016年より東京農業大学応用生物科学部醸造科学科の教授を務め、日本の調味料研究の第一人者として活躍中。発酵における微生物と成分変化、発酵調味料、味の解析や味覚の仕組みなど「発酵」と「味」について多方面から科学的アプローチを続けている。「世界一受けたい授業」など多数のメディアにも出演

あまこ ようこ
テレビや雑誌などを中心に活躍している人気の料理研究家、フードコーディネーター。「料理は人をつなぎ、驚きを与え、夢や希望も運んでくれる」を合言葉に料理を通した健康に役立つ活動を行っている

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『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』

(前橋健二&あまこようこ/アスコム)

飲んでよし! 調味料にするもよし! しかもアルコール0%。江戸時代から庶民に親しまれてきた天然の甘味料「糀甘酒」。その効果に注目し、長年研究を続けてきた発酵食品の第一人者が「糀甘酒」を調味料として扱うメリットや使い方、そして料理研究家と一緒にレシピもまとめた一冊。最近糖質が気になり、食生活改善を目指すあなたにオススメです。

■『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』の紹介動画もチェック!

※この記事は『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』(前橋健二&あまこようこ/アスコム)からの抜粋です。
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