発酵食品研究の第一人者が教える「砂糖の代わりに糀甘酒を使う」メリットとは

「糖質」が大幅にカットされ、さらに免疫力も上がる調味料があるとしたら...。実はあるんです! それが「飲む点滴」とさえ言われ大ブームを起こした「糀甘酒」です。「砂糖を糀甘酒に置き替えるだけで糖質80%オフ、しかも350種以上の栄養成分があるので体の調子が整います」と調味料研究の第一人者・前橋健二さんは語ります。そこで、発酵調味に精通する前橋さんの著書『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』(アスコム)から、「糀甘酒」の効果や使い方、また料理研究家・あまこようこさんと共に考案したレシピの一部をお届けします。

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「糀甘酒」それは無限の可能性を秘めた発酵食品希望の星

はじめまして。

東京農業大学で、発酵食品の研究をしている前橋健二です。

高校生のときに微生物に興味を持ち、バイオテクノロジーという当時の先進技術に憧れて、東京農業大学農学部醸造学科の門を叩いた私は、入学後しばらくして微生物がつくる食品、発酵食品に惹かれるようになりました。

みそやしょうゆなどの発酵調味料のおいしさは、こうじによってつくり出される。

そして、みそやしょうゆを料理に使うと、別の食品がさらにおいしくなる。

その素晴らしい魅力に、すっかりとりつかれてしまったのです。

発酵食品について学ぶ以前は、こうじはお酒をつくるために欠かせない材料、という認識でした。

それが、みそやしょうゆをはじめとする、あらゆる日本の発酵食品の製造過程でこうじが登場するではありませんか。

こうじってすごい!

面白い!

何よりすごいのは、こうじは食べ物をおいしくする力を持っていることです。

おいしさは心を豊かにしますし、積極的な栄養摂取に欠かせません。

おいしさは健康のシグナル。

こうじのおいしさを生み出す力に魅力を感じ、発酵食品のおいしさを研究する道を選んだのです。

しかし酒造りでのこうじはあくまでも縁の下の力持ちであって、脚光を浴びるのはいつも酵母。

みそはこうじの力でおいしくなりますが、みそでは大豆の存在が大きすぎて、ひたむきに働くこうじの活躍は目立ちません。

ところが、2011年に状況が一変しました。

突如として塩こうじブームが起こったのです。

おいしくて健康にも良い発酵調味料として塩こうじが注目され、こうじが食べ物をおいしくする力をもっていることが知られるようになりました。

まさに、私が専門にしてきた研究分野の世界が大きく変わった瞬間です。

これを機に私は、こうじの素晴らしさをどんどんアピールしていこうと思うようになりました。

塩こうじを入口にして、みそ、しょうゆ、みりん、酢など日本古来の伝統的な発酵食品の魅力を、世に広めていくように努めたのです。

「糀甘酒」(こうじあまざけ)もそのうちのひとつ。

「糀甘酒」は、数えきれないほどの長所にあふれています。

真っ先にお伝えしたいのは、とてもおいしいということです。

原材料は、米、米こうじ、水だけなのに、発酵の過程で微生物が大活躍をして、甘さを生み出してくれます。

「糀甘酒」の甘みは天然の甘みですので、くどさやしつこさはありません。

余計な味付けをされておらず、素材の味がそのまま残っています。

味は非常にマイルド。

誰でもスッキリといただけることでしょう。

また、名前に「酒」が入りながらもアルコールがいっさい含まれていない点も「糀甘酒」の大きな特徴で、お酒の苦手な方やお子さんも安心して口にすることができます。

さらに、みそやしょうゆのように塩分を多く含んでいるわけではありませんので、ゴクゴク飲んでも大丈夫。

このあたりが、ほかの発酵食品と比べて際立っている部分と言えるでしょう。

そして、体に良い栄養素をたくさん含んでいるという点も、「糀甘酒」がもつ大きなセールスポイントです。

必須アミノ酸、ビタミンB群、ブドウ糖、オリゴ糖、食物繊維など多岐にわたり、全部で350種類以上とも言われています。

得られる健康効果も幅広く、疲労回復、滋養強壮、血圧の低下、便秘の改善、美肌(アンチエイジング)など、数え上げたらキリがありません。

なかには科学的に証明されていないものもありますが、さまざまな見地から判断して「効果がある」と考えられるものばかり。

そのパワーは計り知れないのです。

このように、万能の健康ドリンクという側面をもつことから、付けられた別名が「飲む点滴」。

実際に点滴と似た成分を含み、点滴に匹敵する効能をもつことも、そう呼ばれる要因になっています。

すべてをまとめてひと言で表現するならば、「糀甘酒」を飲むと元気な体を保つことができる。

これに尽きるでしょう。

「糀甘酒」に含まれる発酵成分が、腸内環境を整える役割を果たし、免疫細胞の働きを整えます。

免疫力がアップすると、病気になりにくい、健康的な体がつくられます。

甘くて、おいしくて、飲みやすくて、健康に良い。

しかも、調味料としても使える。

ここまで優れた特徴をもつ飲み物は、ほかにないのではないでしょうか。

ぜひ、日々の食生活に「糀甘酒」をとり入れるようにしてみてください。

【まとめ読み】飲む「点滴」に興味ある人は必読!『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』記事リストはこちら!

H1_砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案.jpg飲む点滴「糀甘酒」を砂糖代わりに使うとさまざまな健康効果が期待できます。3章では具体的な使い方がわかるレシピ紹介も。

 

前橋健二(まえはし・けんじ)
2016年より東京農業大学応用生物科学部醸造科学科の教授を務め、日本の調味料研究の第一人者として活躍中。発酵における微生物と成分変化、発酵調味料、味の解析や味覚の仕組みなど「発酵」と「味」について多方面から科学的アプローチを続けている。「世界一受けたい授業」など多数のメディアにも出演

あまこ ようこ
テレビや雑誌などを中心に活躍している人気の料理研究家、フードコーディネーター。「料理は人をつなぎ、驚きを与え、夢や希望も運んでくれる」を合言葉に料理を通した健康に役立つ活動を行っている

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『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』

(前橋健二&あまこようこ/アスコム)

飲んでよし! 調味料にするもよし! しかもアルコール0%。江戸時代から庶民に親しまれてきた天然の甘味料「糀甘酒」。その効果に注目し、長年研究を続けてきた発酵食品の第一人者が「糀甘酒」を調味料として扱うメリットや使い方、そして料理研究家と一緒にレシピもまとめた一冊。最近糖質が気になり、食生活改善を目指すあなたにオススメです。

■『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』の紹介動画もチェック!

※この記事は『砂糖の代わりに糀甘酒を使うという提案』(前橋健二&あまこようこ/アスコム)からの抜粋です。
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