私たちは日常生活で姿勢が悪くなると、腰に負担がかかりやすくなります。
腰やお尻に痛みがあったり、足にしびれがある人は、「腰椎分離症」「腰椎すべり症」かもしれません。
今回は、腰椎分離症・すべり症に詳しい、さかいクリニックグループ代表の酒井慎太郎先生に、「症状の改善に効果のある体操」を教えてもらいました。
腰痛の進行を抑える体操を行う
腰や足などに痛みやしびれがある場合、症状をそのままにしないことが重要です。
「テニスボールを使った体操などを行えば、手術や薬に頼らなくても、症状を軽減することができます」
自分がどの腰痛タイプに当てはまるのかを確認して、タイプごとの「おすすめの体操」を行います。
いた気持ちいいくらいの強さが効果的です。
ただし、体操をしている最中や体操の後に痛みが出た場合は、無理をしないで体操をやめます。
どの体操も自宅で簡単に行えて、自分で症状を治せます。
「他の腰痛に移行するのを防ぐことにもつながるので、毎日コツコツ行いましょう」と酒井先生。
仙骨を前方へ押し込む「前屈ボール体操」
腰椎分離症・すべり症の症状を意識した体操。
痛みがひどいときは、そのつど行います。
【1日の回数】1~2回
【用意するもの】テニスボール3個
硬式用のテニスボール3個を上下左右ずれないように、ガムテープでしっかり固定します。
1.指先で尾骨の位置を確認お尻の割れ目の上にある、出っ張った「尾骨」を指先で押さえます。
2.指先の位置にボールを当てる
1の位置に、逆三角形の下側のボールがのるように当てます。
3.ボールを当てながら座るボールを当てたまま、位置がずれないように注意して座ります。このとき両足は前に伸ばし、両手は床に置きます。
4.1~2分間ゆっくり前屈ボールがずれないように、3の状態から上半身を前屈させ1~2分間保ちます。
構成・取材・文/松澤ゆかり