仙骨を前方へ押し込む!「前屈ボール体操」/腰椎分離症・すべり症を体操で治す!

私たちは日常生活で姿勢が悪くなると、腰に負担がかかりやすくなります。

腰やお尻に痛みがあったり、足にしびれがある人は、「腰椎分離症」「腰椎すべり症」かもしれません。
今回は、腰椎分離症・すべり症に詳しい、さかいクリニックグループ代表の酒井慎太郎先生に、「症状の改善に効果のある体操」を教えてもらいました。

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腰痛の進行を抑える体操を行う

腰や足などに痛みやしびれがある場合、症状をそのままにしないことが重要です。

「テニスボールを使った体操などを行えば、手術や薬に頼らなくても、症状を軽減することができます」

自分がどの腰痛タイプに当てはまるのかを確認して、タイプごとの「おすすめの体操」を行います。

いた気持ちいいくらいの強さが効果的です。

ただし、体操をしている最中や体操の後に痛みが出た場合は、無理をしないで体操をやめます。

どの体操も自宅で簡単に行えて、自分で症状を治せます。

「他の腰痛に移行するのを防ぐことにもつながるので、毎日コツコツ行いましょう」と酒井先生。

仙骨を前方へ押し込む「前屈ボール体操」

腰椎分離症・すべり症の症状を意識した体操。

痛みがひどいときは、そのつど行います。

【1日の回数】1~2回

【用意するもの】テニスボール3個仙骨を前方へ押し込む!「前屈ボール体操」/腰椎分離症・すべり症を体操で治す! 2002p063_01.jpg

硬式用のテニスボール3個を上下左右ずれないように、ガムテープでしっかり固定します。

1.指先で尾骨の位置を確認仙骨を前方へ押し込む!「前屈ボール体操」/腰椎分離症・すべり症を体操で治す! 2002p063_02.jpgお尻の割れ目の上にある、出っ張った「尾骨」を指先で押さえます。

2.指先の位置にボールを当てる仙骨を前方へ押し込む!「前屈ボール体操」/腰椎分離症・すべり症を体操で治す! 2002p063_03.jpg

の位置に、逆三角形の下側のボールがのるように当てます。

3.ボールを当てながら座る仙骨を前方へ押し込む!「前屈ボール体操」/腰椎分離症・すべり症を体操で治す! 2002p063_04.jpgボールを当てたまま、位置がずれないように注意して座ります。このとき両足は前に伸ばし、両手は床に置きます。

4.1~2分間ゆっくり前屈仙骨を前方へ押し込む!「前屈ボール体操」/腰椎分離症・すべり症を体操で治す! 2002p063_05.jpgボールがずれないように、の状態から上半身を前屈させ1~2分間保ちます。

構成・取材・文/松澤ゆかり

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<教えてくれた人>

さかいクリニック グループ代表
酒井慎太郎先生(さかい・しんたろう)先生

さかいクリニックグループ代表。千葉ロッテマリーンズ公式メディカルアドバイザー。柔道整復師。著書は「分離症・すべり症は自分で治せる!」(Gakken)など多数。

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この記事は『毎日が発見』2020年2月号に掲載の情報です。

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