<この体験記を書いた人>
ペンネーム:りんご
性別:女
年齢:42
プロフィール:料理教室のアシスタントをしている主婦。小学生の3人の子供がいます。
主人は私が何を作っても「おいしいおいしい!」と喜んで食べてくれる人。
そんなところも好きになって結婚をしました。
それは今でも変わらず、私の手料理を食べるために外食はほとんどしない人です。
私は料理の専門学校を卒業し、現在は料理教室のアシスタントをしています。
いずれ自分の料理教室を開きたいとは思っていますが、小学校の息子娘が3人いて、正直今はてんてこ舞いの毎日。
料理教室を開講できるのはもっともっと先のことになると思いながらも、夢を信じてアシスタントをがんばっています。
そんなやさしい主人ではありますが、ひとつ、本当に困っていることが......。
週に何度も同僚や部下を我が家に連れてくるんです。
それも子供たちの夕飯が終わってからの20時過ぎころに。
仕事帰りに「飲みに行こう」となったとき、居酒屋ではなく我が家に誘うようなんです。
「いいのいいの、うちの嫁は料理作るの好きなんだから食べてって!」という感じでしょうか。
同僚や部下の方がビールやお酒を買ってきてくれますので、私が作るのはおつまみです。
ただ、皆さん仕事帰りで夕飯も食べていない状態。
おつまみと言っても、品数が多くなり、足りなくなってくると主人の「簡単でいいから何か作って」が始まります。
男性の言う「簡単な料理」と女性の考える「簡単な料理」はまったく違います。
例えば豆腐。
子育てと明日の準備に慌ただしい時間を過ごす私が考える簡単な料理は「冷奴」。
一方、料理教室のアシスタントをしている妻が同僚に作るんだから...と考える主人の簡単な料理は「揚げ出し豆腐」。
豆腐ひとつとってもこれだけの差があるんです。
子育て中の主婦の方であればわかると思うのですが、夜は最もいそがしい時間。
子供たちの夕飯の後は、お風呂、明日の学校の準備、宿題のチェック。
え!? 今出すの!? という給食袋。
ケンカが始まって誰かが泣いて、事情を聞いて、仲裁をして...。
子供たちが学校から帰ってきて寝るまでの時間は、充実して楽しいながらも最も忙しい時間でもあります。
それらに並行して、明日の料理教室の準備をしなければいけない私。
人数分のレシピを印刷して用意したり、キッチンスタジオの時間や、材料が届く時間、受け渡しの流れや作業の流れの再確認...。
アシスタントでもやることは多いんです。
電話をしたり、メールをチェックをしたりの確認作業は、家事をしながらでは集中できないものも多いんです。
そんな時間にやってくる主人と数人の同僚。
最初のうちは「主人が私の料理を食べてもらいたいと思って連れてきているんだな」なんて、今思えばお花畑な考えでいましたが、何年も続くと、私の時間と家計を圧迫する悪習になってきました。
ちょっと控えてほしいと主人にお願いしたのですが、週に4~5回(!)だったものがなんとか週に2回程度に減ったものの、それでも負担には違いありません。
同僚や部下の方に「こんなに我が家に来ていたら、奥様や彼女がご不快に感じるでしょう」と言ってみたものの、そんな遠まわしでは効果なし。
はっきり言えない自分にもモヤモヤしますが、そうこうしているうちに今日もそろそろ主人の「ねえ、なにか簡単なものでいいから作ってくれる?」が聞こえてくるのです......。
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