家事・育児も立派なキャリア!経験を活かせる仕事も/ちょこっと稼ぐコツ

60歳をすぎても、「今日行くところ」と「給料日」がある......これって思った以上に幸せなこと。趣味に、おけいこに、交友関係にと、老いの時間を豊かに生きるためには毎月ちょこっとでも現金が必要。「年金だけでは暮らせない」と不安に怯えるよりも、仕事を探して働きませんか。いきいきと働くシニアに取材して、仕事を得るノウハウや、自分らしく働き続けるコツを、実例を交えてご紹介します。

※この記事は『65歳で月収4万円。 年金をもらいながら ちょこっと稼ぐコツ』(阿部絢子/KADOKAWA)からの抜粋です。

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「女性のキャリア=家事&育児」を活かした仕事がたくさんある

女性の職種で忘れてはならないのが、これまでのキャリアを活かした職種です。近年、少子化、高齢化の両方に伴い、家事や育児など女性のキャリアの活きる職種が、引く手あまたなのです。それは、子育てサポート、家事代行スタッフです。

子育てサポートは、出産後の女性の働き率が急速に伸びているのに、保育園が足りない、あってもなかなか入れない、入ったとしても頼る人が近所にいないと仕事が続けられない、などの理由で、働く母親にとって、重要な市場となっているのです。この職種は、子育てキャリアのある人に向いた職種といえます。

子育ては、昔は当たり前のことで、それほど知識や経験を問われませんでしたが、いまや、結婚しない人や子どもを産まない人も多い時代。子育てした人が持っている知恵、知識、経験は立派なキャリアとして、仕事に活かせます。

資格を持っていればより有利でしょうが、前述のK・Kさんのように保育補助員の講座を受けて新たに認定を取ることもできます。なくても登録できる会社もあれば、全国の自治体が行っているファミリーサポートセンターなどもあるので、仕事の道は大きく開けています。

さらに、女性なら誰でも働くことが可能な職種が、家事代行スタッフです。主婦としての経験がキャリアとして大きく活かせる仕事です。

日本も欧米並みに、家事の手を誰かに任せたい、と考える時代がきました。また、もう一つには高齢化があります。年齢が高くなるにつれ、高いところに手が届かない、屈めない、重いものが動かせなくなるなど、家事がしづらくなっているシニアが増えています。

そして、追い打ちをかけているのが、整理整頓、片付け、断捨離、親家片(おやかた)などの社会的な背景です。片付けたくても片付けられない、自分では片付けられない人が多くなり、その意味からも、家事代行に仕事の道があるわけです。

家事代行会社の参入も、ひところに比べると多くなっています。これはチャンスです。これから「年金をもらいながら、ちょこっと稼ぎたい人」にとっては、需要と供給バランスのとれた市場となってきています。

このように、60歳過ぎて女性が働ける職業はさまざまあり、また、同じ職業といっても内容もいろいろですから、探しようによっては、自分に合った職業に出会うことができるでしょう。

「職業に貴賤なし」といいますから、色眼鏡で考えず、地道に計画を立てて探していくようにすれば、希望があると思いました。

動いてみなければ、わからないのです。

 

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阿部 絢子(あべ・あやこ)

1945年新潟県生まれ。生活研究家。洗剤メーカー勤務を経て、百貨店の消費者相談室に30年間勤務し、現在に至る。家事研究の第一人者として、食・掃除・洗濯・整理収納・片付けから環境問題まで。生活全般にわたる豊富な知識と実践的なアドバイスは幅広い世代から支持されている。近著に『老いの片付け力』『60代の生き方・働き方』(共に大和書房)がある。

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『65歳で月収4万円。 年金をもらいながら ちょこっと稼ぐコツ』

(阿部絢子/KADOKAWA)

年金暮らしは、なんと人生の3分の1を占めるほどの長さ。「年金だけでは暮らせない」と不安に怯えているよりも、仕事を見つけて毎日ちょこっとでも現金を手に入れませんか。ちょっとの現金が趣味やおけいこ、交友関係と、暮らしをより豊かにし、ゆとりを産んでくれるのです。なにより、いくつになっても「今日行くところ」と「給料日」がある幸せは大きいもの。いきいきと働くシニア世代に、仕事を得た方法と働き続けるコツを取材。シニアを受け入れる企業や一緒に働くヤング世代の声、働きたいシニアをあと押しする公的支援などの情報もまとめました。これから年金生活を迎えるみなさんが、自分らしく働き続けることができるためのノウハウが詰まっています。

この記事は書籍『65歳で月収4万円。 年金をもらいながら ちょこっと稼ぐコツ』からの抜粋です

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