「保険料を支払い過ぎという方が多い」FPの横川由理さんが「保険の正解」を解説

大人世代の保険は
「やめる」という選択もアリ

毎月の保険料をなるべく減らして、浮いたお金を貯蓄にまわしましょう

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<見直す理由はコレ!>

日本は公的な健康保険制度が充実しています
「日本は世界的に見ても有数の、健康保険制度が充実している国。医療費負担が少ないため、わざわざ医療保険に加入する必要はありません。入院日数も短縮傾向にあるので、保険ではなく貯蓄で備えましょう」

高額療養費制度があります
「医療費が自己負担限度額を超えると、高額療養費として払い戻しが受けられます。75歳未満の方は事前に役所などで『限度額適用認定証』を取得すれば、自己負担分のみの支払いでOK(※) 。医療保険に頼らずにすみます」
※申請方法は加入している健康保険により異なります。マイナ保険証を利用すると、自動的に自己負担分のみになります。

病気やケガで入院する確率は、わずか1%
「2020年の厚生労働省の患者調査によると、人口10万人あたりの入院患者数はわずか960人。大人世代ではもう少し増えますが、保険を使わずに終わる方が大多数。保険料を貯蓄するほうがおトクです」

子どもたちに残す必要はありません
「親は、子どもを育て巣立つまでを見届ければお役御免。高額な生命保険を子どもに残す必要はありません。相続税対策に保険を利用するのでなければ、その分を貯蓄しておくほうがよっぽど自分のためになります」

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読者に聞いた大人世代の保険のリアル

Q.生命保険・医療保険に入っていますか?
死亡時に支払われる保険金が「500万円未満」と答えた方が46%と多数派。「お葬式代くらいは残したい」という理由で保険に加入している方が多いようです。

「保険料を支払い過ぎという方が多い」FPの横川由理さんが「保険の正解」を解説 2401_P038-039_06_W500.jpg「保険料を支払い過ぎという方が多い」FPの横川由理さんが「保険の正解」を解説 2401_P038-039_05_W500.jpg

構成・取材・文/和栗 恵 イラスト/カトウミナエ

 

<教えてくれた人>
ファイナンシャル・プランナー
横川由理(よこかわ・ゆり)さん

FPエージェンシー代表。生命保険会社で働いた経験をもとに、独自の観点から保険商品を検証。著書に『商品名がズバリわかる! 保険 こう選ぶのが正解!』(実務教育出版)などがある。

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