<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:46
プロフィール:最近、自宅のテラスでのバーベキューにハマっている我が家。いろいろなものを焼いて食べるのが毎週末の楽しみです。
私は46歳、一つ年下の夫と、10代の娘との3人で暮らしています。
そんな私の実家には独特な家庭内ルールがあります。
実家の台所には冷蔵庫が2個あるのです。
一つはファミリーサイズで、もう一つは一人暮らし用のサイズのもの。
私と妹は、2人姉妹。
私たちが成人するまでは4人家族でした。
進学や就職で私たちが2人とも家を出た後は、両親が2人だけで暮らしています。
特に来客が多い家庭というわけではありません。
ファミリーサイズの冷蔵庫は、わりと大型のものです。
そのため、家族が飲食する食料は、一つにすっぽりと入ります。
しかし、なぜか二つ目の冷蔵庫があるのです。
実家ルールでは、二つ目の冷蔵庫には用途の違いがあります。
ファミリーサイズの冷蔵庫は、一般的な使い方です。
野菜や果物、魚、肉、要冷蔵の調味料などが入っています。
しかし問題は、一人暮らし用の冷蔵庫。
こちらは、お酒やジュース類などの飲み物、アイスと氷専用の冷蔵庫なのです。
決まったもの以外は、基本的には入れてはダメという暗黙のルールがあります。
さらに、スペースの関係などで決まったもの以外を入れる時には、なぜか家族全員に了承を取る必要があります。
大人になってから、ちょっと変わっているなと気づきました。
昔の記憶をたぐってみると、冷蔵庫が二つあるのは、私と妹が子どもの頃からでした。
父が飲むビールや、私たちが飲むヤクルトなどを、小さな冷蔵庫から出していた記憶があるのです。
父は元公務員で、我が家の経済レベルはごく一般的なもの。
節約上手で家事や料理が得意な母が、家庭を切り盛りしていました。
冷蔵庫は、家電の中でも大きな電気代がかかるものの一つです。
冷蔵庫をまとめれば、電気代が節約できるのに、とても不思議です。
どうしても冷蔵庫ふたつ持ちの理由が分からず、結局、母に聞いてみることに。
すると、これは母の実家のルールだったということが分かりました。
母の実家は従業員を使って農業を営んでおり、来客も多い家だったからということです。
結婚後、父もなぜかこのルールを気に入り、我が家にも導入されたとのこと。
思い返してみると、確かに祖父母の家には冷蔵庫が二つありました。
しかも、2台とも大型冷蔵庫だったのを覚えています。
なるほど、母の実家から受け継がれた家庭内ルールだったのですね。
なぜ、二つあるのかは分かりませんでしたが、子どもの頃にはなんとなく普通だと思っていた家庭内のルールにも、実はいわれがあったのだと知ったお話でした。
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