大好物の前に座り「ず~っと待ってた」兄。言われるまで不思議にも思わなかった我が家の恥ずかしルール

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる51歳自営業。

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19年前に義姉(当時30代)が嫁いできてくれてから間もなくのことでした。

庭でお喋りをしていると「果物ってどうやって食べる?」と聞かれました。

どうやって? 戸惑った顔をしていると義姉は「例えば、栗はどうやって食べる?」と。

突然、変な質問だなぁと思いながら深く考えずに答えたのですが、それを聞いた義姉は「やっぱりねぇ」と言ってニヤリ。

あ、これは兄が「我が家ルール」を求めてしまったんだなと思い当たりました。

その「我が家ルール」とは、皮をむく必要のある果物は、全て母が皮をむいて、父の分、私と兄の分を分けてそれぞれお皿に入れてくれます。

リンゴや柿は普通にくし切りなどにして皮をむくのですが、ミカン・メロン・スイカなどは一口大にカットして、まるでレストランの様です。

いつの頃から始まったのか正確には分かりませんが、私が小学生の時にはそうやって出てきていました。

きっと当時、野菜と果物を食べない父の健康を心配して、少しでも食べて欲しくて手を出しやすくしたのが始まりだと思います。

そして、ついでだから子どもたちの分もと考えて私たちにも出してくれるようになったのでしょう。

他ならぬ母が始めたことなのですが、いつの間にか不文律となりました。

恥ずかしながら私も兄は、大人になってからも小さなミカン以外は皮をむいて食べません。

そのうえ、ちっとも変だと思っていなかったのですが、そこで義姉の「ニヤリ」です。

兄の大好物の栗が例に出てきた事もあり、ピンときました。

「もしかして兄さん、栗の皮むいてって言ったの?」

義姉に聞いてみました。

「言わないけど、私がむくのをず~っと待ってた。栗の入ったザルの目の前に座って」

そう言って笑いながら続けました。

「そっかぁ、お義母さんが全部ねぇ。そりゃ待ってるよね」

結局、兄は栗をむいてもらえたのかと言えば、却下され、食べるのをあきらめたそうです。

兄さ~ん、そこはチャレンジしようよぉ。

情けないと思いつつ、身内贔屓で不憫だとも感じてしまいました。

「三つ子の魂百まで」ですからね、急には無理だよね。

そこで、自分フォローも兼ねて聞きました。

「お義姉さんのうち、違いました?」

「うん。私には考えられない」

キッパリ・バッサリ、ぐうの音も出ずに沈黙。

そうなの? そうだよね。

しかし、これまた恥ずかしい事ですが、実家では今も変わらず父も兄も私も果物はお皿で出てきたものばかり食べ、母はせっせと皮をむいてカットしてくれています。

ちなみに、優しい義姉は、根負けして兄の我儘を受け入れてくれています。

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そういう投稿者さんは元夫達にはきちんとフルーツは剝いて一口サイズにして出してあげていたの?

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