<この体験記を書いた人>
ペンネーム:クミン
性別:女
年齢:52
プロフィール:夫は会社員。友達と小さなカフェを共同経営。子どもなし。
年金で悠々自適に生活している78歳の父と74歳の母。
2人とも元気で仲良く旅行に行ったり、好きな歌舞伎を観に行ったり、老後を楽しんで暮らしていました。
旅行から帰ってくると、私が友達とやっているカフェに、旅行のお土産を持って顔を出してくれていました。
しかし、1年半前ぐらいからお店に来なくなったのです。
体調でも崩したのかと連絡をすると元気な様子。
ただ、旅行や歌舞伎などには行っていないようでした。
おかしいなとは思いましたが、他に趣味を見つけたか、高齢だから疲れるのかな......ぐらいに考えていました。
そんな時、両親の近くに住む義姉(58歳)から、半年ほど前から度々両親がお金を借りに来るようになったと知らされました。
兄(58歳)や私に言うと怒られるから内緒にしてほしいと懇願され、数回貸してあげたようです。
義姉が言うには、生活費に困っている様子だったとのことでした。
父は元教師で、年金も割と多くもらっています。
家も持ち家なので家賃もかかりません。
生活費に困っているなんて、全く考えもしなかったので驚きでいっぱいでした。
義姉も困っているし、両親に何が起きているのか心配だったため、久しぶりに両親に会いに行きました。
しばらく3人で楽しい時間を過ごしていましたが、2時間ほど経つと、両親がソワソワし始め、「用事があるから出かける」と言い出しました。
私は胸騒ぎがし、帰るふりをして両親の後を尾行しました。
すると両親が向かった先は...パチンコ店でした。
私は自分の目で見ている現実が信じられませんでした。
ギャンブルには無縁の真面目な父と母が、パチンコをしているなんて、全く想像できなかったのです。
きっと義姉にお金を借りに行ったのは、パチンコに熱中し、生活費が足りなくなっているのでしょう。
どうにかして両親のパチンコ依存を治さなくてはと、兄夫婦と私達夫婦で話し合いました。
2人からいきなりパチンコを取り上げるのは無理だろうから、時間をかけて楽しみを他に向けさせようと決め、兄と共に両親を訪ねました。
両親の話だと、真面目一筋で生きてきた父は一度パチンコをしてみたくて、母と軽い気持ちで行ったそうです。
その時に大当たりし、3千円が7万円になったと。
初めて体験した興奮が忘れらず、毎日通うようになったと言います。
いつも「今日が最後」と思っているのに、朝起きると又行きたくなってしまうようです。
兄と二人がかりで説得した末、とりあえずは行く回数を減らし、パチンコに使う金額を決め、余分なお金は持って行かないと約束してくれました。
両親と話し合って半年が経ちます。
そろそろ、旅行の楽しさを思い出せるよう温泉旅行を計画しようと思っています。
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