箸を正しく持てない「7歳娘の躾」で妻と対立。もう折れよう...その時あらわれた「意外な助け舟」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:まさかず
性別:男
年齢:42
プロフィール:4姉妹(15・12・10・7歳)の躾にいろいろ悩み続けてきた父親。

箸を正しく持てない「7歳娘の躾」で妻と対立。もう折れよう...その時あらわれた「意外な助け舟」 17.jpg

食事のマナーってどこまで守って、どこまで、またはいつから躾をするのが正解なのでしょうか?

そんな悩みに頭を痛めています。

私(42歳)は4姉妹(15・12・10・7歳)をもつ父親です。

ここまで妻(42歳)と協力して、躾もそれなりやってきました。

しかし、末っ子(7歳)ももう躾の終盤というところで、食事マナーに関し、妻と意見の食い違いが発生しました。

この子はまだ、お箸は握り持ちで、噛むときも口を開けてぺちゃくちゃ。

私が気づいた時は、「頑張ってお箸持ってね」とか「もぐもぐして食べようね」など優しく声をかけてきました。

ただ、末っ子の特徴なのでしょうか。自分が納得しないと言うことをききません。

プーとむくれて「まだ小さいからできないもん」と言い返してきます。

まだ、幼稚園生のころは微笑ましく思えたのですが、さすがに小学生になるとそうもいきません。

「そろそろ、ちゃんとやれよ」

「もう小学生だし恥ずかしいよ」

少しトーンをあげました。
すると、プーとむくれて箸を置き食べません。

頭に来たわたしは、「こらっ!」と声を荒げました。

末っ子は泣き出します。

すると妻が私に反論してきました。

「もういいじゃん。パパがいつも怒るから、みんなビクビクしならがら食べてるんだよ。もうやめて」

いくら小さいとはいえ、躾はしておきべきだと考える私は、当然反論しました。

「いやいや。このままじゃ直らないぞ。上の子達だって小学生になった時は出来てたし、学校は給食もあるんだから、これじゃダメだろ?」

「あたしは別に気にならない。それよりもごはんを楽しく食べたい」

「だから、その箸の持ち方とか、口を開けて噛むことが見ていて楽しくないの!」

「あなたの家が厳しすぎるんだよ!」

私は、同居していた祖母に厳しく躾られたと記憶しています。

左利きは右に矯正させられ、肘をついては怒られ、箸の持ち方も細かく指導されました。

口を開けて噛むことは、恥ずかしいことだと教わりました。

お陰で人並みのマナーが身についていると思っています。

ただ、その分人の仕草も気になってしまうのです。

確かに妻の言うことも分からなくはないので、ここは折れておこうかと「そうなのか?」と言うと、今度は長女が反論してきました。

「いやいや。ちゃんとやってよ。私たちだって『いいかげんにしろ!』と言われたことだってあるのに、おかしいでしょ!? 差別だよ!」

次女・三女も続いて、自分はこうされた、あの時はこうだったと、過去の「私の躾」を再現しています。

「ほら。やりすぎなのよ」

言った通りじゃないと妻はしたり顔です。

別に意地悪をしているのではなく、自分に躾られたマナーを自分の娘にも身に着けてほしいとやっていることです。

家族の仲が悪くなるのも不本意ですが、妻から文句を言われるのも納得ができません。

このやり場のないモヤモヤはどうしたのものかと悩んでいると、子供達から助け船が来ました。

「でも、ちゃんとできた方がいいと思う」

「私も友達が出来てないとたまに注意するよ」

上の子たちそう言ってくれて妻の方をみると、黙ってそれを聞いています。

そうだね、やっぱりちゃんとやろう。

その日から、末っ子が口を開けて噛んでいると上の子たちが「お口閉じようね」と順番に言ってくれるようになりました。

また、お箸はサンタさんがくれた正しく持てるよう補助してくえる箸を持っています。

「幼稚園の先生が補助箸はやめた方がいいって言ってた」とか妻が言うのを無視してサンタのプレゼントに加えたものです。

今では妻も「これ使うとパパの機嫌がよくなるんだよね」と言って使わせています。

末っ子も理解し始めたのか、むくれることも減り、素直に姉たちの言うことをきいています。

食事のマナーを守って、家族で楽しく食事が出来る日ももうすぐかも知れません。

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