アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。 結婚36年目。現在は夫婦二人と4ニャンとで暮らしています。30年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:喪服の女達がヒソヒソ声で...悪口の飛び交うお葬式/かづ
せっかく家庭裁判所にまで行って家事調停で話し合いをしたにも関わらず、以前と何一つ変わらない生活に戻ってしまった。
なぜなら、実家の両親の離婚話が揉めるに揉め、母からはしょっちゅう電話が掛かって来ては
「かづも離婚し!
旦那からがっぽりぶんどってお母さんと一緒に住も!
子供は面倒見てやるから、あんたは働けばええやん!」」
と、思いっ切り私に依存(寄生)する気満々であったり、ヘベレケになって電話をして来ているのに
「飲んでへんでぇ?
嫌な事言う子やなぁ...」
と言ってみたりで、当然そんな所に帰る訳には行かなかった。
今でこそ緊急避難的にシェルターやなんやの施設があるが、当時はまだそんな物は無い。
貯金通帳からは、給料が振り込まれた直後に様々な生活費が引き落とされる。
その上、夫のクレジットカードの引き落としをされたら数百円しか残っていないような状況で、私は内職を始めることにした。
幸い手先が器用だったので、内職でアクセサリー作りをすることに。始めて数日で、組み紐細工やパール加工のブレスレットにイヤリングやネックレスと、大手百貨店に降ろす商品を扱わせてもらえる様になった。
夫のボーナスが近付くと、マンションのボーナス払い分のローンや固定資産税分を引いた以外の全てを、夫が服や靴やバッグやで使ってしまう。
交通費が掛かるからと、買い物に行くのは夫と一緒の時以外の外出はさせて貰えなくなり、内職の給料明細も夫が確認する様になった。
しだいに毎週金曜には夫の実家に行って泊まり、日曜の夜まで家政婦の様に働かされる様になっていた。
離婚しても地獄 結婚生活を続けても地獄
普通なら同じ地獄なら離婚して自由になってと考えるだろうが、私はここで離婚したらこいつらに「負ける」と思ってしまう。
「最後に笑うのは私だ!」
と言うのが私のポリシーなので、今に見ていろ!今に自分の時代が来る!と、ここで闘う事を選んだ。
あの手この手で嫁いびりをして来る姑。
世間で聞く嫁いびりは陰で行われ、嫁と二人っきりになった時にやられるそうだが、姑は周りに誰が居ようが所かまわずだった。
ある日の夕食の準備中、寸胴鍋で煮物を作り、最後の仕上げをして味見をしていた時に後ろから姑が近付いてきて、横から突き飛ばされた。
よろけた私の横で味見をする姑。
その瞬間、姑は鍋を掴んで流しにザーッと捨てた。
「は〜い!一からやり直し〜♪
○分のバスに乗って買い直しに行かんと
晩御飯に間に合わへんよ〜♪」
バスの時間に合わせて、煮物を捨てるタイミングを見計らっていたんだろう。
四の五の言っている時間は無く、財布を握ってバスに間に合う様に走って買い物に行く。
こんな事は一度や二度では無かった。
すき焼きの時には、もったいないから椎茸の軸や長葱の青い部分も私は使うんだが、姑に言わせるとそこは捨てる部分だと言い、私の器には椎茸の軸と長葱の青い部分だけが入れられ
「かづはそれが好きらしいから〜」
と、椎茸の傘の部分と長葱の白い部分を食べる事は許されなかった。
もちろん私が肉を食べる事も無く、あくまでも食事中は給仕係。
全員が食べ終わり、テーブルを片付けた後にデザートを出してから、台所で片付けをするついでに残り物を食べるのが常になっていた。
ちなみに食事中は食卓テーブルの横に立って待ち、取り分けたりご飯や汁物のおかわりの給仕に徹する。
ある日の事、いつもの様に食事を用意して舅姑に夫と息子が座ってから給仕をし、皆が食べているのを見ながら立っていると
「そこで見られてたら気ぃ悪い!
向こう向いて!!」
と姑に言われ、その日から皆が食事をしている間は、給仕以外は壁に向かって立っている事になった。
舅姑に夫と息子が食べている間、ずっと壁に向かって立たされている私。
姑は趣味のボウリングの試合のテレビ番組を見ながら
「あの選手の球筋はいいんやけど
フックが掛かり過ぎるんやわ」
と延々と解説や批評をし、喋り続ける。
舅も夫も誰も喋らない食卓。
夫は一言も言わず、食事をモリモリとおかわりもして食べ、食べ終われば席を立ち、リビングに移動してテレビや新聞を見ていた。
夫の実家は、ただただ姑の機嫌を損ねない様に過ごす事こそが当たり前の日常になっているのだと知った。
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