「相続問題」を曖昧にする義母。「土地はあんたが使っていい」って...前と言ってること違うよね?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:専業主婦。片づけが苦手。44歳の夫と2人の子どもの仲良し4人家族。実母との関係に悩む。

「相続問題」を曖昧にする義母。「土地はあんたが使っていい」って...前と言ってること違うよね? 39.jpg

義母(72歳)の一言にぞっとした話をしようと思います。

(44歳)は3人兄弟の末っ子です。

ある時、義母が一緒に暮らしている次男(次兄、48歳)にこんなことを言っていました。

「あの土地は全部あんたが使ってもいいんだから」

あの土地というのは、義母が亡くなった義父と暮らしていた家がある土地。

駅に近くて、まあまあ広さもあるため、売れば良い値段がつくと思います。

今のところ名義は義父のまま、家もそのままになっている状態です。

土地の相続は義母はもちろん、兄弟達にも相続の権利があります。

私がぞっとしたのは、「夫に相続の取り分はないのか?」ということではありません。

夫は義母と一緒に暮らすことにしてくれた次兄に、全ての遺産を譲るつもりでいるそうです。

私ももちろん異論はありません。

しかし私は以前聞いてしまったのです。

義父が亡くなって数日間、遠方に住む長男(長兄、49歳)がこちらに滞在していた時のこと。

食器を運ぼうと私がキッチンに向かった時、流しの前に立つ義母の側に長兄が立っていました。

小さい声でしたが、確かに「この土地はどうするつもりだ」とはっきり聞こえました。

長兄が言う「この土地」とは義実家の土地のことでしょう。

義母は普通の声で「それは3人で分けるつもりだから」と言っていたのです。

私は相続には詳しくなく、少し気になったのでネットで調べてみました。

義父の財産は配偶者である義母が相続する、というのは当たり前です。

そして義母が土地、建物の名義を次兄に譲るのも、相続税の問題をクリアできれば可能ですが、ここで問題になるのが「3人で分ける」という発言です。

その場合、土地、建物を売却したお金を兄弟で分けることになりますが、そうした場合、「土地はあんたが使っていい」という発言が嘘になってしまうのです。

やはり、少し考えただけでも、このままでは義母の発言には矛盾が生じてしまうことがわかりました。

兄弟間の話し合いにより上手く調整するのがいいと思いますが、長兄、次兄は年齢が近いせいかお互いをライバル視しているところがあり、あまり仲が良くないようなのです

お嫁さん同士もあまりお互いを良く思っておらず、良好な関係とは言えません。

義母も両方の家庭と円満かといえばそうではなく、同居している次兄のお嫁さんが義母とあまり上手くいっておらず、義兄(次男)は完全にお嫁さんの味方をしています。

この状況が、問題を悪化させてしまうのではないかと感じています。

少し悩みましたが、夫には義母が話していたことを伝えておきました。

今のところは問題が表面化したわけではないし、具体的な相続の話が出たわけではないため、私達は静観しようということに決めました。

義母は争いごとは好まず、とても優しくて穏やかな人です。

その分、息子達の気持ちを考えすぎて、あまり深く考えずにあのような発言をしてしまったのだと思います。

本当にどちらに対しても、悪意はないのです。

ですが、全員にいい顔をしようとするあまり、肝心なことを曖昧にしていては、後でとんでもない問題が起きてしまうのでは...。

どうか義母が悲しい思いをすることのないように話が進むことを今は祈るのみです。

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