<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:夫(40歳)と中2男子と小5女子の2人の子どもと暮らす、まだまだ子育て真っ最中の46歳会社員です。
小5の娘は体操チームに所属しており、日曜日を除く毎日、午後6時から9時まで練習に通っています。
ある日、チームメイトのお母さんであるAさん(40歳)から「仕事の都合でどうしてもお迎えに間に合わないから、娘(小5)を家まで送ってほしい」と頼まれ引き受けました。
すると、後日Aさんから電話があり、「実は先日離婚し、夜も働くことになったので今後もお迎えを頼むかもしれない」と打ち明けられました。
送ってあげると回り道になるけれど、彼女も大変なのだと思い軽い気持ちで「困った時は遠慮せずに言ってね」と了承しました。
すると、あっと言う間にお願いは毎回になり、次第に「今日のお迎えお願いします」との連絡もなくなり、私が家まで送るのが当然になっていきました。
毎回、回り道をして帰りが遅くなるのは、私にも娘にも負担でしたが、Aさんも大変なんだろうと思って続けていました。
そして3カ月が経った頃、Aさんの娘と同じ小学校に通うお友達のお母さんから、こんなことを教えられたのです。
「Aさんの娘と同じ体操チームなんだって? Aさんって毎晩、娘を残して飲み歩いてるって有名なんだよ」
驚いた私は、思い切ってAさんを問い詰めました。
「夜に飲み歩いてるって噂を聞いたんだけど、お迎えに来れないのは仕事だからだよね?」
言い訳するだろうと思っていたら、驚いたことに、Aさんは悪びれることもなく言い放ちました。
「仕事もたまにあるけど、お迎えがあると飲みに行けないでしょ? せっかく離婚して身軽になったんだから遊びたいし。どちらにせよ、あなたも自分の娘のお迎えに行くんだからついででしょ?」
空いた口がふさがらないとはこのことです。
彼女の夜遊びのために回り道をすることが馬鹿らしくなりました。
また、Aさんの娘が1人でAさんの帰りを待っていることを思うと、到底お迎えを手伝う気持ちにはなれませんでした。
「お迎えを手伝うと帰りが遅くなり負担なので、仕事でどうしても行けない時以外は手伝えない」
そう彼女に伝えました。
「ごめんなさい。これからは仕事で都合がつかない時だけにするから」
そう謝罪されましたが、その後も「今日は仕事なのでお願いします」と連絡が入るようになったものの、頼む頻度は変わりません。
そのうち「本当に仕事なのかな?」と疑念が湧いてしまい、「今日は練習後に、そのまま出かける用事がある」など何かと理由をつけて断っていると、次第に頼まれなくなりました。
そんなある日、練習を見に行くとAさんがほかのママさんたちに私の悪口を吹き込んでいました。
「ちょっと回り道するだけなのに、送るのは負担だとか大げさに言って。どうせ自分もお迎えに行くくせに、ついでに連れて帰ってくれないケチのお陰で、最近あんまり遊びに行けてないんだよね。嫌なら最初からお迎えしてあげるとか言うなよって話だよね」
私をちらりと見ていたので、わざと言っていたのでしょう。
確かに、負担に思ってしまうなら、迂闊に手伝うとは言ってはいけなかったのかもしれません。
また、手伝うと言った以上、理由が何であれ手伝ってあげるべきだったのかもしれません。
ちなみにAさんは他のチームメイトのお母さんにお迎えを頼んで今も飲み歩いているようです。
覚悟のない親切心、安請け合いはトラブルの元になるから要注意ということを学んだ一件でした。
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