夫との出先でパート先から電話が...「なぜ出る!」と怒る夫。でも30年前のことを思い出してみて!

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:大家ぽん子
性別:女
年齢:64
プロフィール:専業主婦。我慢強い方かと思っていましたが、娘から「お母さん怒りっぽくなった?」といわれショックを受けています。

夫との出先でパート先から電話が...「なぜ出る!」と怒る夫。でも30年前のことを思い出してみて! 43.jpg

64歳の専業主婦です。

夫は定年が近くなったころから「夫婦の危機」本に影響されたのか、お手伝い程度にほんの少し家事をするようになりました。

とはいっても、1週間に一度くらい棚の上のほこりをフローリングワイパーではらったり、普段使わない物置の床に掃除機をかけたり、晩酌のコップを自分で洗ったり。

日々の生活にはあまり関係のない部分を一生懸命がんばっています。

私はそれでも「0が1になったのだから......」と夫に感謝するように努力していたのですが、夫は「俺は家事をする現代的な夫」とふんぞり返っています。

ちょっとイライラします。

私はここ数年、近所の方が始めたヘルパーステーションで人手が足りない時だけ家事や付き添いなどのお手伝いをしています。

ママさんヘルパーが子供の病気で休む時など「明日来てもらえませんか?」など、急に頼まれることもあるのですが、そのたびに夫が文句を言うようになりました。

自分が家事をしなかった頃はそんなこと一言も言わなかったのに、家事をするようになったら急に言うようになったのです。

出先で職場から電話がかかってくれば小言を言います。

「なんで急に電話で呼び出されるんだ」

「出かけてる先で仕事の電話をとるなんて!」

ん? そのセリフ、なんだか既視感が。

あれは30年ほど前のことです。

家族みんなで夫の会社の知り合いに、ヨットに乗せてもらうことになっていました。

子ども達は初めてのヨットにウキウキ、前の日から水着を着てみたり、浮き輪を膨らませたり、大変楽しみにしていました。

ですがその日の夜会社から電話が......。

夫は電話一本で呼び出され、深夜に帰ってきて次の日は一日寝ていました。

子どもたちはがっかり、私もがっかり。

仕事だから仕方ないと言い聞かせながら、娘たちと近所の公園でお弁当用に用意したおかずを食べました。

また、会社の保養所で夏休みを楽しんでいた時。

保養所にまで電話がかかってきて、次の日の観光も大幅短縮で帰ることになりました。

そんなことが何回もあったのです。

あの頃は仕事最優先が当たり前でしたし、家族をレジャーに連れて行ってくれるだけいい夫なんだと思うようにしていました。

でも、楽しみにしていた気持ちや、レジャーに行くために家事や子供のことなどいろいろな段取りをしていたことを、毎回会社からの電話で台無しにされた時のいら立ちを忘れてはいません。

いまのこの状況は夫にも悪いなあとも思うのですが、その反面、あの頃の私の気持ちを少しでも味わっているのかと思うと、ちょっとだけ「思い知ったか!」とスッキリします。

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