こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:「介護に行き詰まったら人を頼ればいい」頭ではわかっていても、土壇場になると.../山田あしゅら
さて、認定調査当日の金曜日。
この日は整形外科で午前中痛み止めの注射してもらい
お昼ご飯を早めに済ませたあと認定調査員さんを待ちました。
予定の1時きっかり、我が家に到着した調査員さん。
認定調査では心身の状態の聞き取りを行い、 実際の身体の動きを見ていきます。
椅子に座っていられるか、
椅子に座った状態から立ち上がりしばらく立っていることができるか、
歩くことが出来るか、
床に就き寝返りをうつことができるか、
そして起き上がることができるか、
などなど、日常必要な動作の中でどの程度介助が必要なのかを見て項目ごとにチェックしていきます。
これまで大方のことは自分で出来ていましたが
骨折以来、介助の度合いはグンと上がり、何をするにも私の手が必要となった義母です。
調査員さんの前でも以前のように動くのはまず無理だろうと思っていました。
ところが・・・。
調査員さんに指示されるやいなや
そりゃもう「クララが立った!」そのまんま。
介助もなしに一人で立ち上がるではないですか!
骨折からほぼ1か月間、一人で立ち上がることは一切なく、調査員さんが来る直前まで立とうとするそぶりさえ見せなかった義母なのに・・・。
それからは義母の独壇場でした。
超ゆっくりだけど確実にワザをきめていく義母。
あまりの変貌ぶりに私はただただ唖然とするばかりで思わず苦しい弁明にはしる始末です。
そう言えば以前救急車を呼んだ時、 救急隊の前で急にシャンとした義母に驚いたこともありましたっけ・・・。
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認知症の義母は何かの拍子にスイッチが入ると出来なくなったはずの動きが急によみがえり、驚かされることが多々ありました。
それは数年後、症状が進んで自身の身体が動かなくなるまで続くことになります。
その時義母の頭の中がどうなっていたのか?
今をもっても分からない、認知症の不思議のひとつです。
ただ、せめて認定調査にはスイッチを切っておいてほしいものですけどね。
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