こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。
義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:ああ、この安心感...! 私の手探り介護に「強力な後ろ盾」が現れて...⁉/山田あしゅら
骨折後、義母は数日座ったままの生活が続いていました。
デイサービスを再開してから多少は動くようになったものの痛みのせいか自分からは動こうとしません。
ところが数日前からだったでしょうか。
シャワーでお尻を洗ったところお湯を当てるとしきりに「痛い」と訴えるのです。
どうも骨折の痛みとも違うようだし・・・。
痛がる辺りをよく見てみるとお尻の穴の上(仙骨というらしい)が少し赤くなり1センチほど皮がめくれていました。
褥瘡(じょくそう)という言葉は知っていましたが、私は寝たきりの人に出来るものとばかり思っていましたので「お尻を洗った時にこすりすぎちゃったかな?」と、この時はさほど重大には受け止めていなかったのです。
けれど普段は「痛い」とか「痒い」とか、あまり表現しない義母が、骨折以来珍しく洗うたびに「痛い」を連発します。
少し気になってはいましたが、ふと思い出して私が何の気なしに言った言葉に
訪問看護ステーションの看護師さん(以後、訪看さん)は予想外の反応。
慌てた表情ですぐに義母をベッドに横たわらせ、患部を見てくれました。
義母のお尻の擦りむけは、まぎれもなく褥瘡でした。
褥瘡は化膿していなければいくら消毒しても治りません。
皮のめくれた部分を石鹸で良く洗い傷口を保護するシートを貼った上に乾燥を防ぐ透明の薄い皮膜のようなフィルムを貼るのだそうです。
訪看さんはドラえもんのポケットよろしく
フィルムや処置道具を手持ちのカバンから取り出すと手際よく処置してくれました。
知らないということは恐ろしいことですが、褥瘡は悪化すれば骨まで孔があいてしまうこともあるのだそうです。
幸い、義母の場合まだ出来たばかりの軽いものでしたが、あのままずっとただの擦り傷だと見過ごしていたら義母に痛い思いをさせるばかりかどんどん重篤な状況になっていたかもしれません。
ケアマネおーさんも
と、アドバイスをくれて
しばらくお試し利用してみることになりました。
思いがけないスタートとなった義母の訪問看護サービスですが、この後6年間にわたり、様々な場面で私と義父母をケアマネージャーと共に力強く支えてくれる存在となるのです。
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