こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。
義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:ああ、心強い...!「救急車騒動」を起こした義母にかけてもらった「かかりつけ医の言葉」
内科の受診を終えて精神的には落ち着けたものの、義母の具合が良くなったかというとそうではありません。
ぐったりした状態は相変わらずでしたし血圧もすぐには元に戻りませんでした。
それに何より帰って来てからも食欲は全くありません。
今までも体調を崩して食欲がなくなることはたまにあったのですが、それでも水分だけは何とか摂れていました。
ところが病院から帰って来るとお茶すら飲めなくなっていたのです。
高齢者の脱水は特に要注意です。
関連記事:熱中症で救急搬送!炎天下なのに散歩に出かけた高齢の義両親
何とか飲ませようとするのですがうまく呑み込めず噴き出してしまう始末。
今までの義母にこんな経験はなく、だんだん心配になってきました。
そこへちょうど次男が電話をくれ
と、教えてくれたのです。
この『とろみ剤』。
かねてからその存在は知っていましたが、地元の歯科医師会から表彰されるほど立派な歯を持っている上
食いっぷりのいい義母には縁のない代物だろうな・・・ぐらいにしか思っていませんでした。
「物は試し」と近所の薬局にとろみ剤を買いに走り
早速とろみをつけたお茶を義母に飲ませてみました。
とろみ剤は分量を調節することによってとろみの強さがが変わります。
少しずつゆっくり飲ませてみると次第にむせることなく無事水分摂取することが出来ました。
出来るだけ顎を引いて飲ませるなど、姿勢を整えるのもムセを防ぐには大事なことのようです。
それともうひとつ。
義母の口の中がとても汚れているのに気が付きました。
食べ物を摂っていないのに口の中はカスでいっぱいなのです。
口腔内が不衛生だと肺炎の原因にもなると聞いたことがあります。
実はこれまで義母の歯磨きに関してはトンと無頓着で月2回、歯医者に連れて行く以外何も関わっていませんでした。
けれど身体が動かなくなると同時に口をゆすぐことも難しくなってしまった義母。
水分が摂りにくくなったことにより唾が出せず、尚更自浄作用も落ちてしまっていたようです。
やむを得ず急遽歯磨き介助も始めることになりました。
その時役に立ったのが
とろみ剤購入のついでに買ってきたこの口腔ケアスポンジです。
認知症の義母の口の中をきれいにするのは結構難しく、何だか子どもが幼い頃の『は・み・が・き・じょ~ずかな~』を思い出してしまいました。
義母の腰椎骨折はほんの一瞬の出来事でしたが、あれよあれよと介護ランクは怒涛のうなぎ上り。
試行錯誤しながらの新しいステージ突入となっていきました。
【次のエピソード】ああ、デイサービスの皆さんありがとう...。骨折以来、便秘だった義母の「うれしい知らせ」/山田あしゅら
【最初から読む】義両親の様子がおかしい...介護生活がはじまった日/山田あしゅら
【まとめ読み】義父母の介護での「事件」満載!山田あしゅらさんの記事リスト
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。