「こんな成績取っとったら将来は...」長男の通知表を見て、姑が言い放った暴言/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。

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小学校入学前から字なんて覚える必要はないという姑。

結局、字が読めないまま入学した長男は早々につまづくことになり、担任の先生の家庭訪問を受けることになった。

そのことを知った姑は、「勉強なんて時期が来たらできる様になるんや! 何様のつもりで物言うとんのや!」と、物凄い剣幕で学校に抗議した。

前回の記事:「何様のつもりや、言うたったわ!」長男の小学校に怒鳴り込んだ姑

姑が学校に怒鳴り込みに行った話しは当然夫にも伝えた。

夫は当分、義実家とは行き来はしないと言ったが、こっちが行かなくても徒歩2分の距離に住んでいるので、向こうから突然来る可能性の方が大きい。

それも居留守を使ったところで玄関で大騒ぎをされたり、今までも警察や救急車を呼ばれたことがあるので、気が気じゃなかった。

学校側にはその後、私が職員室まで行って今までの状況を説明した。

今後もし同じことがあった場合は、その場で息子である夫に、学校まで来てもらうよう電話することになった。

恐らく学校から電話が来ても、夫は学校に来る事もしないだろうし、そもそも電話にも出ないだろう。

それでも嫁である私が来ると、事を余計荒立てるだろうから、という話しになった。

それほど姑の剣幕は凄まじかった様で、この姑じゃあ母親は大変だっただろうと先生方は納得して下さったようだった。

それからは息子はわからないながらも授業中は教科書とノートを開き、私も今までの遅れを取り戻すべく、本屋でドリルなどを購入して家庭学習に取り組むことにした。

幸いそれから姑は家に来る事も無く、また週末にこちらから行く事も無かったので、家庭学習を邪魔されることはなかった。

ただ、近所の知り合いで塾を開いている方のご厚意で長男の現在の学力を調べて貰ったら、「小学1年生現在で幼稚園の年中程度」と言われた。

あくまでも学力に絞った事なので、努力次第でいくらでも追いつけるとその方は励ましてくれ、学習のポイントなどを教えてくれた。

塾に入塾する様に誘われなかったのは、入った所で他の同級生の手前、長男だけに年中用のテキストで教えるのは難しいからだと思った。

もちろん塾側としてはそれだけでなく、長男自身のプライドの問題も考慮してくれて、だろう。

「こいつだけ年中用や!」と誰かに囃し立てられるかもしれない。

そうこうしている内に1学期の終業式を迎えた。

終業式は短く、すぐに帰って来ることになっていた。

玄関のドアが開いたので長男が帰って来たのかと向かったら、そこには姑が立っていた。

「今日終業式やろ?」

実はこの街はあちこちに掲示板が立ててあり、田舎だからなのか、その掲示板には近隣の小中学校の行事予定表が貼ってあった。

よって、小中学生の子供がいなくても、その掲示板を見れば子供達の予定はおおよそ分かる。

話は少しそれるが、これはちょっと問題だと私は感じていた。

地域に開かれた学校と言いたいのだろうが、「この期間は家庭訪問やテストで子供が早く帰る期間」ということを広く知らせている訳だ。

でも一方で、この掲示物は「家には留守番の子供だけになっていたり、時間によっては昼間であっても人気のない所を子供だけで帰る事が多くなる期間だ」と、ある意味不審者などにも知らせているのと同じだ。

この件はPTA役員になった際に学校や地域に進言したが、「地域のお年寄り(老人会)の中には学校だよりを楽しみにしている人がたくさんいる」と言う理由で、現在もいまだに掲示されている。

話を戻して、そう言う理由で姑は長男の終業式がいつか知っていたのだ。

「ここで待たせて貰うから。」

そう言って姑は玄関の上り口に腰を下ろして座り込んだ。

上にどうぞと上がってもらうのも嫌だが、かと言って帰ってくれと言っても帰る訳がない。

程無くして長男が帰って来た。

「あ、お婆ちゃん...」

そう言って驚いた顔の長男に向かって、姑は手を差し出して言った。

「通知簿(現通知表・あゆみ)貰ったやろ? はい、出して!」

親の私が見る前に、先に見たかったからここで待ち構えていたのか。

「いや、お義母さんそれは...」

私が言うのと同時に長男がランドセルから通知簿を取り出した。

ひったくるようにそれを奪い取った姑は中を見た。

「いや、お義母さん、ほんとにそれは、ちょっと...。」

私がそれを取り返そうとするが、姑は玄関で身をかわしながら通知簿を隅々まで見た。

見終わった姑は通知簿を長男に返しながらこう言った。

「こんな成績取っとったら、将来は刑務所暮らしやな!」

そう言って姑は玄関を出て行った。

突然の事で咄嗟に長男の顔を見たが、姑が何を言ったのか分からなかった様子でキョトンとしていた。

通知簿を開くと一目で成績の悪さが分かった。

この日を境に、勉強に関しては、長男どころか次男についても、姑は一切口を出してこなくなった。

恐らく想像以上に長男の成績が悪かった為、姑の中で孫の将来を見限ったのだろう。

バカな嫁の産んだ子はバカだったと。

続く

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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