こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。義両親と同居しながら介護をしていた当時のことを思い出しながら書いています。
前回の記事:「ひとり一冊」のはずが何冊も...!「おくすり手帳」を巡る義父とのせめぎ合い
今現在、日本には様々な介護サービスがあり、在宅介護を支えてくれます。
家族がどうしても家を空けなくてはならなくなった場合、デイサービスのほかに手近なところではショートステイなどがあります。
ただそれらのサービスを受ける場合、ケアマネージャーを通して色々な手続きを済ませた上で、前もって利用日の調整が必要など結構手間のかかるものなのです。
ましてや3年以上かけてやっとデイサービス利用にこぎつけることが出来た義父です。
その上でショートステイを利用することはより難航が予想され、私たちは二の足を踏んでいました。
そんなある日、義弟の長男が結婚するという知らせが届きました。
義父母にしてみれば『初めての孫の結婚式』でもあります。
そこで当人たちに聞いてみたところ
と、まぁこんな調子。
もっともすぐに疲れて動けなくなってしまう二人が結婚式に出席するのは非常に困難です。
と義弟側に伝えたところ出席は義父母以外の私たち(夫、私、長男、次男、三男)ということになりました。
さて、問題は結婚式の間義父母をどうするか?ということです。
以前、実家の父の葬儀の際には、急遽、夫のいとこのあっちゃんに義父母の世話をお願いした経緯がありました。
関連記事:実父の死。葬儀の段取りにてんやわんやで感傷に浸る時間もない!/山田あしゅら
しかし何かと忙しい彼女です。
今回は葬儀の時のように何日もというわけではありません。
それに式場までは家から割と近く、行って帰って数時間の結婚式参列ということもあり思い切って(と、いうかイチかバチか)義父母二人だけで留守番してもらうことにしたのです。
当日は参列支度の上に二人のお昼ごはんの準備と、とにかく家を出るまで大忙しでした。
式場に到着する頃には既にヘロヘロ。
義弟に、じいちゃんばあちゃんを二人だけで家に置いてきているので式の終了後はあまりゆっくり出来ない事を伝えると
と驚いた表情。
高齢者を預けるって、ペットホテルに犬猫を預けるのとはわけが違うのです。
日頃、親との交流がない義弟は、義父母をどこかに預けるなど簡単なことだと思っているようです。
二人の要介護者を抱える生活がいかにスリリングで困難な毎日の連続だということはおそらく想像もつかないのでしょう。
結婚式の会場は若い甥っ子たちのチョイスだったようです。
お城のような建物とガーデンスタイルのプランで雰囲気はとてもおしゃれなのですが、お色直しだ、会食だとシーンが変わるごとにゲストは場所を移動しなくてはなりません。
そのたび庭園の石段を上がったり下りたり。
私は慣れない和装で参列したものですから大変でした。
心から
と思ったものです。
やっと何とか結婚式が終わり義弟たちに挨拶を済ませると、大急ぎで義父母の待つ自宅に飛んで帰りました。
それでも家に着いたのは夕方5時近く。
心配をヨソに二人は無事お留守番を果たしてくれていました。
...おシモの後始末はちょっと大変でしたけどね。
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